<2021.8.13記事>

 

長渕剛が昨日「LIVE on LIVE」の#11を配信した。その中で弾き語りで「東京」を歌っていた。

リリース以来大好きな曲で、これは嬉しかった。

 

(19分45秒時点から「東京」)

 

「東京」は2009年8月にリリースされたアルバム『FRIENDS』に収録されている。

 

田舎から東京に出ようとする主人公の葛藤から描き始め、親や友だちに励まされて東京に来た。大都会らしいぎすぎすした人間関係。めまぐるしく変わる時代、人の心。

東京の生活をつぶさに描写し、そこでの葛藤、夢を歌う。もうひとりの人が、東京に出てくるまでに悩んだんだよな、とその気持ちを受け止める。でも、この東京で夢を忘れず、夢を叶えろよと応援する。

 

(2018年4月西新宿/筆者撮影)

 

私が大学入学のために山梨から東京に出てきたのが1986年。大学を卒業してからも東京に残り、東京での生活はもう35年。山梨にいた18年間のほぼ倍の年数、東京にいる。

 

あの時「東京に来るのに眠れないほど あたふたあたふた悩んだんだろう」(長渕剛「東京」)ということはなかったが、ふるさとを離れ一人暮らしをする葛藤や不安はあった。軽トラに荷物を積んで父と私で東京に向かう様子を見送る、あの時の母の寂しそうな顔は今でも覚えている。

 

あれから35年。「夢が東京の暮らしの中で どうか消え失せてしまわぬように」(同上)、「東京 唇をかんで この都会(まち)にしがみつく」(松山千春「東京」)。

 

 

 

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<2018.9.19記事>

 

 

昨日集まった仲間たちも、東京に出てきて30年超。

 

「人の歩くその早さや 人の多さに驚かされて ぶつかる肩にも そ知らぬ都会に
きっと慣れて」
来たのかもしれない。

 

しかしここに至るまでに、交通事故に遭ったり、リストラされたり、執念で新しい仕事を見つけたり、家族が亡くなったり、いろんなことがあったし、今もその渦中にある。

 

でもみんな思うところがあって「それだけは絶対に捨てずに頑張ります」と言っていた。

私自身もそうだからよく分かる。

 

どこか違う所に夢があるかもしれない、なんてこれっぽっちも思っていない。

みな今いる場所に根を張って必死に生きている。今いるそこに自分の夢がある。

 

「夢が東京の暮らしの中で どうか消え失せてしまわぬように」
「傷つき泣く夜を数えたら この日の太陽 忘れぬように」

 

時にはまたみなで声かけ合って、頑張っていきたい。

 

 

長渕剛 「東京」

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都会の暮らしに憧れて
君は出て来たんだね
親や友達に 励まされて
東京に着くんだね

人の歩くその早さや
人の多さに驚かされて
ぶつかる肩にも そ知らぬ都会に
きっと慣れていくんだね

変わる 変わる
君の目の前が 恐ろしい早さで
変わるな 変わるな
君のその真っすぐな瞳だけは

東京に来るのに 眠れないほど
あたふた あたふた 悩んだんだろ?
親父やおふくろの 反対を押し切り
あたふた あたふた 悩んだんだろう?


人の間に踏み潰されて
信じることさえ恐くなっても
それでも 奥歯を噛みしめて
君は生きて行くんだね

かなり古くさいマンションだけど
フローリングの床が気に入った
東京暮らし 初めての正月
都会の初日 睨んでみた

午前6時48分
ビルの群れから太陽が昇った
「今年は田舎に帰らないよ」と
わざと明るく言ってみたりした

変わる 変わる
君の目の前が 恐ろしい早さで
変わるな 変わるな
君のその真っすぐな瞳だけは

東京に来るのに 眠れないほど
あたふた あたふた 悩んだんだろ?
親父やおふくろの 反対を押し切り
あたふた あたふた 悩んだんだろう?

夢が東京の暮らしの中で
どうか消え失せてしまわぬように
傷つき泣く夜を数えたら
この日の太陽 忘れぬように