松山千春ファンの方のブログで、女優の大竹しのぶさんが松山千春や長渕剛について語っていることを知った。

 

4月21日に放送されたNHKラジオ「大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”」で語られたもの。

 

 

松山千春と長渕剛について語っているところを抜き出した。

 

|1977年のデビュー・ソングス

 

大竹:千春さん! 松山千春さんの「旅立ち」でございます。
松山千春さんはこの曲で1977年1月にデビュー。「旅立ち」は、今では名曲として知られるものの、当時はオリコンで最高74位止まり。そのあとの翌年リリースした「季節の中で」が大ブレークしたそうです。
でも、これ、大好き歌だけどなあ…(鼻歌)。

 

おお! 懐かしい! 長渕剛さんで「巡恋歌」。
現役バリバリで活動中の長渕剛さんがデビューしたのも、この年。ただし、デビュー曲はこちらの曲でした。
え? 知らない! 長渕剛さんの「雨の嵐山」?
1977年2月リリースのデビューシングル。実は「ナガブチゴウ」という名前で演歌・歌謡曲路線で売り出され、曲はリリース当時はまったく話題に乗らず、レコード店参りやデパートの屋上でアイドルの前座など務めさせられた長渕さんは、すべて白紙に戻して「もうやめるわ、帰るわ」とふるさと九州に帰り、先ほどの「巡恋歌」で翌1978年に再デビューしてブレークしたそうです。
でも、上手だよね。いい声だよね、長渕剛さん。

 

|ぶっきらぼうな言葉遣いの松山千春さんだったけれど…

 

大竹:  いろんな曲があったんですね。知らない曲もありましたけれど。
この年にデビューした方の曲からこの曲をお送りするので、曲を聞きながらあなたもこの年の思い出を思い出してくださいませ。それでは、松山千春さんの「旅立ち」。

懐かしいなあ。

千春さんは、私が20代の初めのころに私がやっていたラジオ番組にゲストで来てくださったんです。「お前なあ…」みたいな感じで。「お前、○○するっしょー」みたいな感じの北海道弁で。
「お前」とか言われたら、普通だったら「やだ…」と思うのに、なぜか思わなかった。カッコいいしね。当時は髪の毛もフサフサだし、「ステキ!」と思って。
それで連絡先を交換して、「北海道へ遊び行くべえし!」みたいな…めちゃくちゃになっちゃった…「おいで」と言われて、妹とお友達と一緒にスキーしに行って、千春さんと会いました。
それからたまにみんなで会ったりはしていて。「お兄ちゃん」って感じで、楽しい人でしたね。
「会ってすぐいきなり『お前』『しのぶ』って言う人って、何だよ…」と思いながらも、カッコよかったから許してあげてた(笑)。

「大竹しのぶと60人の男たち」という、私が過去「すてきだな」と思った人60人――蜷川幸雄さんや忌野清志郎さんとか――その中の1人が松山千春さん。メッセージをくださった。
まったく当時と変わってないなあって思いますね。
当時から真面目に日本のことを考えていたし、自分のふるさとが大好きで、「ふるさとを守りたい」という気持ちを熱く語っていたのを、今の千春さんの歌声を聞きながら思い出しました。
曲って、当時のことを思い出させてくれるのでうれしいなあって思います。