今夜(3月7日)の「松山千春のON THE RADIO」

恒例の1曲弾き語りコーナーは「です。」
2001年10月21日発売のシングル「宇宙のはるか」のカップリング曲。2002年10月23日発売のシングルコレクションアルバム『起承転結9』に収録。

弾き語り前のトークの後ろから、メジャーコード(G、Dなど)を爪弾く音がしていたので、また以下のような内容のトークだったので、「生きている」「INTENTIONAL」かな?と思いながら待っていた。

 



弾き語りが始まって、「です。」を「INTENTIONAL」と間違えていて、当たった!と一瞬喜んでしまった。松山千春に合わせて自分でもギターを弾きながら聴いた。

 

東日本大震災から10年経つことにも触れていたし、過去に国内で起こった災害も列挙していた。トークも松山千春らしく、選曲とよく合っていた。

弾き語り前後のトークは以下。
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あのぉ、天台宗、急に仏教の話になって悪いんですが、最澄と言う方がおりました。最澄が「一隅を照らす」と言う言葉を残しています。いわゆる、お前は太陽のような輝きを放つことはできない、な、我々人間は太陽のような、それだけのパワーを生み出すことはできない。しかし、一隅を照らすことができるだろう。

今俺は札幌STVラジオ、ここで一隅を照らしている。仙台で、埼玉で、また名古屋で、長野で、富山で、福井で、大阪で、高松で、神戸で、広島で、福岡で、鹿児島で、沖縄で、それぞれが一隅を照らせばいいのよ。そしたら日本全体が輝くんだよ。

 
「です。」(弾き語り)

 



今回は「です。」という曲を歌いましたが、もうほんとになぁ、歌詞のとおり、

「何もない事が幸せなのです」…みんな特別な一日を、またすごい調子のいい、“ああ、何やっても絶好調だなぁ”…そんな一日ばかりを求めていても、やっぱり寂しい時、辛い時、当然来るわけですから、そう考えたら“何もない事が一番幸せなんだなぁ”…。

 

「一度の人生を語るには短く」…自分も六十五になりましたから、この後、まぁ、何十年生きられるかは分かりませんが、その時においても、“実は俺、北海道足寄で生まれて、父さん、母さん、姉ちゃん、弟…。こうやって語り出しても語り尽くすことはできないだろう。それぐらい我々は中身の濃い一日一日を過ごしているんだと思います。

若い連中は、それこそ小中学生、高校生、大学生…さほど考える必要もないし、また振り返ってみてもな、だいたいのことは覚えていることだろうし。これがなぁ、歳いってくとなぁ、ほんとに忘れる。当然生まれた時は分かんないからな、で足寄の町でみんなと一緒に遊んだ小学校の頃、いろんなバイトをやってた小学校。中学校入ってからはバスケット、高校ももうバスケットするためだけに行ってたみたいな。


で、シンガーソングライター、フォークシンガーになってデビューして45年。この45年を語れって言っても、そりゃ一日二日では語れないぞ。

どうか、語るには短い、そんな人生を一日一日歩いてください。

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松山千春「です。」

 

何もない事が 幸せなのです
見送る日々があり
忘れえぬ日があり


たわいない事が 大切なのです
季節は姿を変え
きらめきを信じて

愛よ 愛よ 夢よ 夢よ
心の中あふれて
大空をはばたけ


何もない事が 幸せなのです
見送る日々があり
忘れえぬ日があり


何気ないことが 特別なのです
出逢えた喜びに
別れ行く淋しさ


とぎれない事が 安らぎなのです
一度の人生を
語るには短く

愛よ 愛よ 夢よ 夢よ
心の中あふれて
大空をはばたけ


何もない事が 幸せなのです
見送る日々があり
忘れえぬ日があり