長渕剛が、富士山麓10万人オールナイトライヴからちょうど2年後、再始動の意味を込め、2017年8月22日に日本武道館でワンナイトプレミアムライブを行った。
その3曲目で、基本は弾き語りで「おいで僕のそばに」(1983年アルバム『HEAVY GAUGE』収録)を歌った。見事だった。
この歌は、2007年のアリーナ・ツアー「COME ON STAND UP!」のラストでもギター一本で歌っている。
長渕剛のギターテクニックの高さがこの歌を一層哀し気によく表現していた。
好みがあるけれど、YouTubeで観ることができるので、よろしければぜひ。
松山千春にも「おいで僕のそばに」という歌がある。1979年にリリースされたアルバム『空を飛ぶ鳥のように野を駈ける風のように』のA面4曲目に収録されている。
2001年デビュー25周年記念ライブで参加した埼玉スーパーアリーナ、同じく2006年、30周年の幕張メッセ、2010年「東京厚生年金会館ファイナル ファイナリスト松山千春」ライブ…いずれも弾き語りで歌われている。歌い終わった後のトークもほぼ同じ。
歌詞の内容も、ふた昔前の中高生がラブレターに書いた(かどうかは定かではないが。この表現自体、自分自身がおっさんだなと思うが)ような、青臭い、聴いているこちらが恥ずかしくなるような歌詞。同アルバムがリリースされた時、松山千春が20代前半なのでそれも仕方ないとは思うが、一方でそれが松山千春の世界の一部であることは確か。
去年10月4日の自身のラジオ番組でこの「おいで僕のそばに」を弾き語りで歌った。現在も続く1曲弾き語りコーナーの第1回目。弾き語りの前に語っていた。
俺YouTubeとか云々やらんべや。ましてやブログもないし、ラジオがみんなとの繋がりと言えば繫がりだったりするんだけど。わざわざそんなYouTubeで流して金とるぐらいだったらな、毎週のようにただで弾き語りした方がずっとフォークシンガーらしいと思ってるからな。
それじゃ、こうして聴いていただいているリスナーの皆さん、また昔から「千春のことは好きだよ」って思ってくれている皆に。この歌知っているかなぁ。
弾き語りをやってくれることはほんとに嬉しいが、弾き語りでの「おいで僕のそばに」はもういい、というのが正直なところ。弾き語りと言えば「おいで僕のそばに」「これ以上」「君のために作った歌」「愛って呼べるほどのもんじゃない」…この変わり映えしないパターンはご遠慮願いたい。
先日、このアルバム『空を飛ぶ鳥のように野を駈ける風のように』を久しぶりに聴いて、再認識、再評価した。その後、「街」と「酔っています」について思うところを書いた。
加えて、「おいで僕のそばに」ー弾き語りでなく、オリジナルを聴いてみるといいな、とこれも再認識した。清須邦義氏のアレンジが、あの当時の松山千春の世界をうまく伝えているようにも思う。
上の10月4日の翌週のラジオだったと記憶するが、リスナーからのメールに応えて松山千春が「そうか、”おいで僕のそばに”よかったか。じゃあ、今度ツアーやる時はセットリストに入れるか」という主旨の発言をしていた。
この歌だけ先行してセットリスト入りを確約されてもどうかと思ったが、弾き語りでなく、バックバンドがついてのこれならば、それはそれでありだと思っている。
おいで 僕の 僕のそばに
おいで 僕の 僕のそばに
君の涙は みたくない
君の笑顔が 好きだから
おいで 僕の 僕のそばに
おいで 僕の 僕のそばに
おいで 僕の 僕の胸に
おいで 僕の 僕の胸に
君が涙を 流すなら
僕の胸で お泣きよ
おいで 僕の 僕の胸に
おいで 僕の 僕の胸に
おいで 僕の
僕のベッドに
おいで 僕の
僕のベッドに
君を愛する ことならば
僕は誰にも 負けないよ
おいで 僕の
僕のベッドに
おいで 僕の
僕のベッドに
君を愛する ことならば
僕は誰にも 負けないよ
おいで 僕の 僕のそばに
おいで 僕の 僕のそばに
僕のそばに