7月6日に逝去されたギタリストの安田裕美さんがアレンジした松山千春の楽曲は4曲。
アルバム『歩き続ける時』(1978年)の中の「帰りたい」「雪化粧」「良生ちゃんとポプラ並木」「これ以上」。安田さんがギターを演奏しているという点ではおそらくこのアルバムの楽曲すべてだろう。
(安田裕美さん)
その4曲を改めて聴いてみると、初期の頃の松山千春を感じるし、これらの曲を聴いていた自分自身のあの当時を思い出す。当時を思い出すきっかけということでは、アレンジがそれを担う部分が大きいだろう。
松山千春の初期のアルバムに入っている曲の多くは、誰のアレンジであれアコースティックギターの音がよく聴こえてくる。その中でもギタリストがアレンジすればギターをメインとしたアレンジになりがちであることは確かだが、この4曲はやっぱりこのギターメインのアレンジがよく合う。
「雪化粧」は1997年にリメイクされている。その時のアレンジは萩田光男氏。78年のそれとはアレンジを大きく変えながらも、原曲の世界を見事に伝えているという点で共通している。ライブで歌う時は基本はこの97年Ver.。
松山千春はYouTubeofficialchannelを持たないので、ファンの方がアップしたくださったものを探すしかない。改めて視聴して、いい歌たちであり、歌の世界を表現する見事なアレンジである。
改めて、安田裕美さんのご冥福をお祈りいたします。
「帰りたい」
「雪化粧」
「良生ちゃんとポプラ並木」
「これ以上」