<2023.4.15 ILで公式音源挿入、青字加筆>
<2020.4.14記事>

 

 

松山千春コンサート・ツアー「愛が全て」

 

2017年11月14日、東京国際フォーラムに参加した。残念だが、この日はこれまでずっと参加し続けてきた数多くの松山千春コンサートの中でワースト1、2と言っていい。

 

ワンステージの中でいろいろなことがあり過ぎて、思い出したくないぐらい。一応、あの日のブログには感想を書き残したが。

 

あの日、何十年ぶりと言っていいのだろう「北風の中」を歌った。この選曲は本当に嬉しく、歌い出した直後ひとり座席で拍手し喜んだ。

 

ところがサビは音程が外れまくって、ほとんど別の曲と言っていいメロディになっていた。

 

 

「北風の中」

 

私が中学1年、1980年11月にリリースされたアルバム『木枯しに抱かれて』A面1曲目。

 

先月(2020年3月)リリースされたアルバム『思い出』DISC1の4曲目にも収録されている。

 

推測だけど、松山千春ファンの中で多くの皆さんが気に入っている曲だろう。私もそう。

 

昨晩遅く、「北風の中」を弾き語りした。笛吹利明氏のあのアコースティックギターの前奏を中学時代から何十回となくコピーした。ギターの弦を指がスライドする時に出る”キュッ、キュッ”という音が本当にいい。

 

 

歌詞を見れば、また『思い出』に入っているくらいなので、松山千春の自覚として恋愛の歌であることは間違いなのだが、私の中では、メロディやアレンジ、曲全体から伝わるイメージから、リリース当初より、人の人生の歩みを歌っているように捉えてきた。

 

これまで出逢った人たちや出来事を決して思い出の中にうずめ、消し去りたくない。

 

どんなことがあっても、何と言われようと自分の道を歩いてきたはず。北風、寒風が吹きすさぶ中でもまだまだこの道を歩き通してみせる―ちょっと肩ひじ張っているなと自覚するけど、いつもそう聴いている。

 

可能性は低いと思うが、ライブでまた歌って欲しい。私の気持ちの上では、歌い直して欲しい。

 

自分で弾き語りすると言っても、オリジナルキーで歌えるはずもない。カポタストを6フレッドあたりにセットして、オクターブ下げて歌ってちょうどいい。

 

松山千春がオベーション・スーパーアダマスで上を向きながら全力で歌っているシーンをイメージし、それになりきれないが、なりきったつもりで弾き語りしてみる。

 

 

 

 

 

「歌えるうちに 歌っておきたい」

 

松山千春「Message」の歌詞のほんの一部抜粋だが、これはもちろん、松山千春の生き方やシンガーソングライターとしての矜持を歌った曲。

 

 

私自身のここでの歌詞内容の展開方法は正しくないことは分かったうえで、コンサートでも「歌えるうちに 歌っておきたい」、松山千春が『歌えるうちに歌っておいて欲しい』歌たちがたくさんある。

 

聴けるうちに聴いておきたい歌たちが数えきれないほどある。

 

ツアーが出来ているうちにコンサートでぜひ様々な歌を歌って欲しい。どのツアーであれセットリストが固定化してくるのは分からなくもないけれど、40数年応援し続けてくる中で出会った松山千春のたくさんの歌をライブで聴いておきたい。

 

歌えるうちにいろんな歌を歌っておいて欲しい。

 

 

ライブでのパフォーマンスの在りようやセットリストというある意味松山千春の仕事としての次元と、「同じ空間に松山千春がいて時間を共有できることが幸せ」というファンとしての根源的でエモーショナルな次元とを同列に並べたり、混同するつもりはない。

 

40数年、基本的には毎ツアーに参加している。私自身が「同じ空間に松山千春がいて時間を共有できることが幸せ」と思えなくなれば、コンサートに行くのをやめればいい話し。