<2024.03.03>公式音源挿入
<2020.03.02>起稿
(Player 2018年9月号)
スポットライトが当たったYAMAHA CJ-52 Custom「天地」のギターが映し出され「一本のギターに夢を託し歌い続けてきた男 松山千春」というナレーションで始まった1996年3月22日、日テレで放映された「FAN-Fantastic Amusement Night」
ご存知のとおりこの日の放送ではすべて弾き語りで「人生の空から」「長い夜」「INTENTIONAL」「夢の中でも」を歌っている。
「俺は作詞家でも、作曲家でもない。詞をとったらさだ(まさし)の方がぜんぜん上、(中島)みゆきの方がぜんぜん上。曲をとったらユーミンの方がぜんぜん上、小室(哲哉)の方がぜんぜん上。けど、ステージに立って歌えと言われたら誰にも負けない。誰にも負けない。誰でもいらっしゃい。TRF?安室(奈美恵)?もう、誰でもいらっしゃい!(笑)。いくらでも(笑)。私は残念ながら踊れないけど(笑)」
と「INTENTIONAL」前のインタビューで語っていた。
ラストの「夢の中でも」
1994年11月リリースのアルバム『24時間』5曲目
リリース以来大好きな曲で、弾き語りで歌ったこの日の「夢の中でも」が何よりよかった。
Amから始まるアルペジオ。当時、コピーして何度弾き語ったことか。
CDで「夢の中でも」を聴いても、いつもこの映像が蘇ってくる(以下)。
昨日(2020年3月1日)の「松山千春 ON THE RADIO」。朝から直観的に”今夜は「夢の中で」をかける”と思って、準備していた。
番組の最後に「夢の中でも」と本人が紹介した時にはおーっ!と思ったが、流れて来たのは「夢の中」だった。誤って「でも」を付けてしまっていた…
悲しみで頬を伝う涙が貴方に見えるはずがない。
貴方の心の中に誰がいるのか、瞳の中に誰が映っているのか、私に分かるはずがない。
どんなに貴方を思っても、貴方の心には違う女性がいる。
どんな思いをしても貴方の心にはたどりつけない。
そんな自分が夢の中でも悲しんでいる。夢の中でも苛立っている。夢の中でも。
本人がいつも言うように、ギターを弾きながら歌詞とメロディが一緒に湧いてきたのだろう。
称える意味で、どうしてこういう歌詞が出てくるのか。個人的にはとくにその感を強くする歌。
ただの男と女で すれ違っていたのなら
こんな思いも せずにすんだの
押えきれない涙が 頬をつたうのがわかる
今の貴方に 見えるはずない
震える指 さしのべても 貴方の心には
たどりつけぬ いらだたしさ 夢の中でも
とぎれがちな会話にも 愛の行方を尋ねる
そんな自分が とてもおかしい
貴方の瞳の中に 誰が映っているのか
今の私に わかるはずない
震える指 さしのべても 貴方の心には
たどりつけぬ いらだたしさ 夢の中でも