テレビ朝日と石原プロモーション制作、渡哲也さん主演のテレビドラマ『西部警察』

1979年10月から1984年10月にかけてテレビ朝日系列で全3シリーズが放送され、大人気となり5年に渡るロングシリーズとなった。中学~高校時代、毎週楽しみに観ていた。

 

エンディング曲は全シリーズを通して6曲使われていて、すべて石原裕次郎さんが歌っている。

 

その中の「勇者たち」(作詞:なかにし礼/作曲:浜圭介)。1983年3月21日にリリースされ、「西武警察」シリーズPART‐Ⅱ39話~PART‐Ⅲ47話でエンディングに使われた。

 

中高生当時から”逆境”を感じていたのか、この歌が大好きだった。今朝も弾き語った。

 

”雨が上がったその後には虹が立つ。嵐過ぎれば再び鳥が舞う。それが人生の約束であり法則だから、人間の器を大きくするために、とにかく今は涙の味を知れ”

 

”逆境の時は、じたばせずに岩陰でじっと息をひそめて、しかし再び羽ばたく時を思い、爪を磨ぎながら今は力を蓄える鷲になれ”

 

”絶対にやけを起こすなよ。諦めるなよ。お前の戦いを捨てるなよ。どんな苦境に置かれても、お前には勇気があるだろう。誇りがあるだろう。夢があるだろう。祈りがあるだろう。そして俺もいる。最後の最後に「俺は勝った」と言えればそれでいい”

 

作詞のなかにし礼さんの”逆境の捉え方””逆境観”なのだろうか、短い歌詞の中にその本質を凝縮している。

 

 

 

雨が上がれば 虹が立つ 嵐すぎれば 鳥が舞う
それが人生の約束だから 今は涙の味覚を知れ

捨てるなよ 戦いを 男なら 

最後に勝つ者になろうじゃないか


生命がある 勇気がある 夢がある
そして お前にゃ俺がいる


風が強けりゃ 岩陰で 息をひそめる 鷲になれ

爪を練磨ながら 唇かんで 羽根をやすめて いればいい

捨てるなよ 戦いを 男なら
最後に勝つ者になろうじゃないか


誇りがある 祈りがある 愛がある
そしてお前にゃ 俺がいる

捨てるなよ 戦いを 男なら
最後に勝つ者になろうじゃないか


生命がある 勇気がある 夢がある
そして お前にゃ俺がいる

 

大学時代の同期。

3つ目の会社からリストラを宣告され、再就職活動。100社以上に断られた中でやっと決まった会社に勤め始めて4日経った。給料は53歳、家庭持ちにしては超最低限。職場環境も職場文化もかなり前時代的らしい。「ここで頑張るしかないもんな」と言っていた。

 

同じく大学時代の同期。

離婚して、職場も変わったところまでは知っている。しかしここ15年ほどまったく連絡が取れず、メールアドレスだけは生きていたので、折に触れて送り続けてきた。今夏同窓会を予定しているので、住所確認の連絡を送ったところ、昨日初めて返信がきた。

 

「同窓会には行かないので、案内状は送らなくていい」

 

言下にある「もう俺には連絡しないでくれ、放っておいてくれ」という気持ちを汲み取った。

 

そういう時もある。同期にも言えない、いろんなことがあったのだろう。

どういう状況であれ、生きていてくれればいい。ふと彼が立ち戻りたくなった時のために、返信がなくても、迷惑だと思われても、こちらからは気持ちを向け続けている。

メールアドレスだけは変えてくれるなよ。

 

それぞれの場で必死に生き戦う仲間と、いつまでもお互い声を掛け合い、励まし合う関係でいたいし、「お前にゃ俺がいる」と言い合える仲間でありたい。