1979年6月9日と翌週16日の2週にわたりFM東京 「松山千春 ひとつぶの青春」で放送された、1979年4月14日、東京厚生年金会館(当時)での松山千春コンサートツアー「生きがい」。

 

そのコンサートの一部で「窓」を弾き語りで歌っている。

今では珍しいことだが、レコードの前奏1/2程度を松山千春自身が弾いている。

この「窓」がとくによかった。これまで何度も聴いてきたが、今回とくにそう感じた(以下音源/サビの部分だけ)。


 

伸びやかで哀愁を帯びた声。ギターは荒っぽいが、歌詞に込めた松山千春の感情がギターにも乗り移っているように歌とギターが一体化しているように感じる。

 

先日、ギターをやる友だち宅で飲みながら、私がレコードコピーで「窓」の前奏を弾いた。

それを聴いた友だちが「やけに昭和っぽいな」と。

 

そうだろうなぁ。私より年上の友だちだからこそ分かる、昭和っぽさ、昔っぽさ。

メロディ、アレンジからそれが滲み出るし、歌詞も、現在ではこういう内容はまったく受けないだろう。

 

「窓」は1979年3月にリリースされた6枚目のシングル。

オリコン週間ランキング最高位5位、ザベストテンでも4位、松山千春シングル売上ランキングでは5位に入っている。

 

2018年11月13日、東京国際フォーラムでのライブでラストで歌われた。

私が参加したのは翌14日。その情報を知って、ぜひ今日も歌って欲しい(無理だろうけど)と願いつつ臨んだが、この日は「明日のために」だった。

 

シングルコレクションアルバム『起承転結』に収録されている。

同LP収録の「旅立ち」「銀の雨」「青春」「季節の中で」「青春Ⅱ」「夜明け」などに比べると聴く回数は格段に少なかったが、今聴いても当時の情景を連れてくる。

懐かしさいっぱいの曲、ぜひライブで聴いてみたい曲。