長渕剛「LIVE'94 Captain of the Ship」
前年の11月にリリースされたアルバム『Captain of the Ship』を受けてのツアーだったが、全22公演中4公演を終えたところで本人の体調不良のためツアーは中止。
東京公演は代々木第一体育館の予定だった。スタンド席ながらステージ向かって右側前方の良い席で楽しみにしていたが、中止による払い戻し。残念だった。
1989年 アルバム『昭和』(オリコンチャート1位/売上約63万枚)
1990年 アルバム『JEEP』(同1位/同約47万枚)
1991年 アルバム『JAPAN』(同1位/同約97枚)
1993年 アルバム『Captain of the Ship』(同1位/同約58枚)
…『JAPAN』を頂点としてこの約4年間が長渕剛の全盛期と言っていいだろう、ファンの間でもその認識は定着している。長渕剛が売れに売れていた時代だった。ライブチケットもそう簡単には取れない時代。
合わせてこの頃の声もまた哀愁を帯びたしゃがれ声とでも言えばいいのか、まさにカリスマ性漂う何とも表現し難い声だった。
アルバム『Captain of the Ship』の1曲目であり、同ツアー、実現した公演でもオープニングだった「人間になりてえ」。年齢を重ねた方が染みてくる歌かもしれない。
人間になりてえ
そんな人間になりてえ
どんな人間になりてえ?歌詞から推察した、なりたい人間像。
”素直な心をもって、人を愛する人間”
”かけがえのない友がたくさんいる人間”
”誰かや何かに媚びへつらわない人間”
”どでかい夢を描く人間”
”失敗したり悲しみに直面した時、素直に大泣きできる人間”
”がたがたと理屈をこねるより、まずは動く人間”
”変に誰かとつるまない人間”
”つきなみな安らぎにつかってそれでよしとしない人間”
”前へ突き進む人間”
”生きる上で直面する悩みや痛みなどものともしない人間”
”人にもまれながら自分を見つめ、成長していく人間”
”ふさぎ込むほどの落ち込みや苦境を笑い飛ばせるほどの強い人間”
突き詰めるところ、Just go straight on!
途中湧き起こる苦境や悲しみを全部自分の糧にして、自分が決めた道を真っ直ぐ突き進む人間。
そんな人間になりてえ、と思い続けてきた。思い続けている。
もっと銭が欲しい
いかした女が欲しい
でっかい家が欲しい
欲しいものは山ほどある
誰に悪びれる事はねえけど
媚びへつらう事だけはするなよ
素直な心が欲しい
人を愛する温もりが欲しい
かけがえのない友が欲しい
欲しいものは山ほどある
誰に悪びれる事はねえけど
媚びへつらう事だけはするなよ
どうせ描くなら どでかいどでかい夢を描け
そのかわり 涸れ果ててしまうほどの声で泣け
ふさぎこんだ昨日の横っ面を
こぶしで打ち砕いたら
腹がよじれるほど まともに笑いやがれ
人間になりてえそんな人間になりてえ
人間になりてえそんな人間になりてえ
ガタガタ言う前に先ずは動いてみた
けっこうシブイ唾を吐きかけられたけど
誰かとつるむより よっぽどましだった
つきなみな薄っぺらな安らぎなどに
どっぷりはまってたまるものか
もっともっと 前へさらに
もっと前へ突き進め
やれやれ!人生の痛みなど
ガリガリ食い散らかしてやれ
俺のようなろくでもねえ虫けらは
人にもまれて上等さ どうせ描くなら
どでかいどでかい 夢を描け
そのかわり涸れ果ててしまうほどの声で泣け
ふさぎこんだ昨日の横っ面を
こぶしで打ち砕いたら
腹がよじれるほどまともに笑いやがれ
人間になりてえそんな人間になりてえ
人間になりてえそんな人間になりてえ
人間になりてえそんな人間になりてえ
人間になりてえそんな人間になりてえ