眠らぬ街、東京。新宿・歌舞伎町。年末。土曜の夜はすごい人混みで、普通に歩けない。

久しぶりに大学時代の同期5人が集まった。

 

 

来年春で社会に出て30年。言うに言えぬ大変なことが多かったけど、お互いよくここまで生きてきた。自分たちに乾杯である。

 

どんな突風に見舞われても、激流が押し寄せても、むしろそうなればなるほど、「何のためにそれをやっているのか」「何のためにそこにいるのか」…土に根を張るように、そういう自分の原点を確認しながら歩いてきた。

 

長渕剛「空/SORA」。2001年6月リリースのアルバム『の4曲目、タイトル曲。空/SORA」「勇気の花」「コオロギの唄」は今でも好んで聴く。

 

長渕自身が弾く「空/SORA」のアコースティックギターがいい。確かGibsonギターだったと記憶する。「勇気の花」は、この時代なりの長渕剛の良さが凝縮されていると感じる。「コオロギの唄」はその前年に逝去された長渕のお母様への感謝を捧げている。真っ直ぐな歌詞にはいつ聴いても感動する。

 

何よりもジャケット写真。長渕はこの頃肉体改造を行い、このジャケットで広くそれを伝えたと言っていい。デビュー初期の楽曲の作風のままであれば、長渕剛はここまで来ていなかったと思うが、この写真を見て、こういう体を作り上げた以上、もう歌も昔には戻れないな、という漠然とした感想を抱いた。

 

人との比較の中で、羨ましがったり、妬んだりしても何も生まない。

 

何をしたって、誰かは必ず批判する。それは、言っているその本人の基準を通してでしかないことが多いものである。自分のレベルでしかものは言えない。そんな言葉は歯牙にもかけずに、自分の道を突き進めばいい。

 

「風にうろたえるな 火よりも熱く
水にのみこまれず 土をしっかり踏みしめて」
、どんな時も自分の道を歩いて行けばいい。
 

 

眠らぬ街 東京の暗い路地裏で
ビタミン臭ぇ真っ黄黄のしょんべんたれりゃ
どっかの馬鹿っ面の男が電信柱の影から
やりきれない程悲しい瞳で

俺(ひと)をみつめやがる

ねぇ 優しさが そこにあるんかなぁ
ねぇ 恥じらいが そこにあるんかなぁ

だから もう放っといてくれ
祭りぢょうちん 灯は消えた
だから もう帰ってくれ
ぶら下がり生きる者たちよ

空に吠えろ 風にうろたえるな 火よりも熱く
水にのみこまれず 土をしっかり踏みしめて
空に吠えろ 風にうろたえるな 火よりも熱く
水にのみこまれず 土をしっかり踏みしめて


眠らぬ街 東京の暗い路地裏にも
朝の光が塩っ辛い涙を照らし始めるから
並べったてたごたくより そっと拭いてやりなよ
一人で生きて行ける程偉くもないだろうに

ねぇ 淋しさが そこにあるんかなぁ
ねぇ 傷つくから 人間なんかなぁ

だから もう蹴っ飛ばしてくれ
晴れ渡ったいつかの空へ
だから もうわびないでくれ
ぶら下がり生きる者たちよ

 

空に吠えろ 風にうろたえるな 火よりも熱く
水にのみこまれず 土をしっかり踏みしめて
空に吠えろ 風にうろたえるな 火よりも熱く
水にのみこまれず 土をしっかり踏みしめて