1980年の12月の終わり、NHK-FMで3夜連続でアーティストのコンサートの模様が放送された。そのうちの一人が松山千春。さだまさしもあったと記憶する。


 

ツアー「風をうけて」、NHKホールで収録された音源だった。伸びやかで美しい声とギャップのある爆笑トーク。ギターはオベーションスーパーアダマスだろう。

当時中学1年。衝撃だった。それをカセットテープに録音し何百回となく聴いた。そのコンサートでのトーク(要旨)。


 

松山  「誕生日というのは今年も来るわけだ。で、俺が12月16日なんだ。そしたら俺、25になるんだ」


女性客 「おじん!」


松山  「人のこと、おじん、て言うけどなぁ、お前だって、すぐにおばん、おばんって言われんだぞ! で今、いろいろ送れるわけで・・・。住所は、まあ、北海道足寄郡足寄町 松山千春で来ると思うんだ!気にすんなよ、お前ら!」


女性客  「気にしてないよ~!」


松山   「ぷっ! 少しはすれ!」
 

そんなやり取りに爆笑した。あれからもう39年。

今日(12月16日)は松山千春64歳の誕生日。

恩師を除けば、親しい友だちや親族でもないまったくの他人を、40年追い続けてきたのは松山千春と長渕剛だけ。

ヘアスタイルの変化は言うまでもなく、使うギターの変遷や、可能な範囲で、その時々の松山の心境まで把握しようとしてきた。いくつかのピンチはあったと思うが、ファンを愛し続け、やっぱり歌い続けている。

病気や加齢による衰えは当然あるが、今も健在で、春と秋、全国各地小さな街々まで歌を届け続けている。

松山千春の折々の歌たちに、私自身の折々のシーンがある。
これからも健康で、いつまでも歌い続けて欲しいと願う。