<2024.01.05>公式LIVE映像・音源挿

<2019.11.16>

 

注意展開中のコンサートツアーに関する

一部ネタバレ、セットリスト記載あり注意

 

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(2019年)11月13日に参加した松山千春コンサート・ツアーの東京公演(@東京国際フォーラム)。

 

松山千春流フォークソングを歌う二部3曲目で「平凡」を歌った。

 

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それまで特にひっかかりはなくても、ある日突然心に沁みる歌がある。

 

もちろんそれは松山千春の楽曲に限ったことではなく、他の歌い手の歌や、歌に限らず、これまで本を読んで拾い出した偉人たちの言葉だったりもするけど。

 

それは自分が置かれた状況や年齢、重ねた経験が為せるもの。

結局のところ自分が経験しないとことの本質は分からないし、本当の意味での心境を感じ得ない。それは順境の時ではなく、逆境、苦境におかれて初めて分かることが多いように思う。


苦しい思い、悔しい思い、寂しい思い、悲しい思いをした数だけ、自分の器が大きくなり、強くなり、人の気持ちが分かるようになる。

「平凡」は1993年9月にリリースされた松山千春24枚目のオリジナルアルバム『夏の終わりに』の7曲目に収録されている。

 

 

アルバム全体として、歌唱力、声の艶、伸びはそれまでよりも一段上のレベルに行っていたと感じるし、松山千春がゆったりとした心境でこのアルバムを作ったと想像する。

 

 

幸不幸など考える暇なく突っ走ってきた。それはとりもなおさず、充実し悔いない日々を重ねていた証拠。


褒められたいと思って何かをしたことはない。ただ全力で、実現したいそのことのために走ってきた。

悔しいこと、哀しいこと、寂しく感じたことは無数にあった。今もある。いつもある。不可抗力的に降りかかってくることだってある。足元をすくわれたことも幾度となく。

落ち込んだ。力が抜けた。だからと言って誰かを恨んだことはない。
諦めない、投げ出さない。


(「平凡」を歌う松山千春/2024.01.03挿入)


ともすると自分の感覚や尺度を他人に当てはめがちで、問題が起こる原因はいつもそこにある。自分が正義と思うことでも他人はそう思わないことも多々ある。またある程度時間を置いてみたら、自分のそれが違っていたことだってある。

皆それぞれの人生を必死に生きている。それを認め合うことがスタート。 

いろいろあるが、今こうして生きて、働いている。それ自体が有り難いことだと分かる。
 

何もないことが平凡だとは思わない。現実には何もない人生なんてあり得ない。起こる様々なことを受け止められるだけの自分になれば、何か起こっても心は静かであり、平穏、平凡である。

 

その象徴として、一日の終わりに、出会った人たちに、過ごした時間に、「ありがとう」と言える自分でありたいといつも思う。
 

松山千春「平凡」 コンサート・ツアー2021「敢然・漠然・茫然」

2021年11月2日 松山市民会館 /11月4日高知県立県民文化ホール


幸せだとか 不幸せとか

感じる暇などなかった
ただ毎日を恥ることなく

自分なりに歩いてきた
 

ほめられる様なことはないけど

馬鹿にされることもないさ
守れるものはすべて守った

まちがいとは思わないさ

平凡だけど穏やかな

この一日の終わりに
「ありがとう」って心から

「ありがとう」っていえるから


寂しいだとか 悔しいだとか

そんな時も もちろんある
何にぶつける 誰にぶつける

投げ出さずに歩いてきた

楽しいだけの人生ならば

それはそれでいいのだろう
人それぞれの生き方があり

素直に受けとめられたら

平凡だけど穏やかな

この一日の終わりに
「ありがとう」って心から

「ありがとう」っていえるから

幸せだとか 不幸せとか

感じる暇などなかった
ただ毎日を恥ることなく

自分なりに歩いてきた