『起承転結13』に続いて聴いている『起承転結14』

 

松山千春コンサート・ツアー2018「ことば」。
11月14日、東京公演二日目の東京国際フォーラムでの二部2曲目、「今日を迎える」

あの時は「今日を迎える」「雑踏」「帰り道」「愛は…」が聴けて本当に嬉しかった。

 

松山千春「今日を迎える」
2015年10月リリースのシングル「真っ直ぐ」のカップリング曲。
アレンジャーの夏目一朗も”いい仕事をしている”この曲は、私の中で心に残る一曲である。

 

このシングルは「真っ直ぐ」「冷たい雨」「今日を迎える」の3曲が入っている。

3曲セットで、会心のシングルだと思う。

 

CDジャーナルデータベースにはこのシングルのレビューとして「2015年12月で還暦を迎える通算76枚目のシングル。透明なハイ・トーン・ヴォイスは健在で、“真っ直ぐに生きて”と願いを込めて歌う表題曲、劇的な別離と再会を思わせる「冷たい雨」は、ともにじっくりと聴きこませるスロー・バラード。「今日を迎える」はあたかも還暦までの来し方へ想いをこめているかのよう」と、好評価と言っていいだろう。

 

その前作「あの日の僕等」、前々作の「歩き出してくれないか」と立て続けにいい曲がリリースされていた。

 

結果的にこれらを集めたアルバム『起承転結14』は、「Look me」「ALL RIGHT」と個人的にはすぐに飛ばす2曲はあるものの、とても充実した一枚だと思っている。

 

で、「今日を迎える」。

 

「まるで 夢の中を 歩いてる」―ここでの「夢」は、デビュー30周年ツアー、幕張メッセで語ったその「夢」のことだと思っている。

「足寄の田舎で生まれ、貧乏で。でもそんな俺がこうやって歌っている。こんなにたくさんの人が俺の歌を聴いてくれる。拍手してくれる。これが夢でなくてなんなんだ」(要旨)

その「夢」がある限り、私は今日を迎える。どんなことがあっても、今日を生きる。
今日も歌う。

誰にも、忘れられない人がいる。恩師、友達、先輩、家族。自分と縁したかけがえのない人たち。
 

忘れられない人になることが目的ではない。

人のため、社会のため、必死に生きたその結果として、忘れられない人になれば、私の思いは伝わったのだと思う。

もっと言えば、”あなたがいてくれたから、今の自分がある”―そう言ってもらえる人が自分の周りにどれだけいるのか。イコール、どれだけの人に私は尽くしたのか。

どうせ生きるなら、そういう生き方をしたいといつも思う。

目覚めて、今日一日の始まりに重たさを感じる日もある。そういう日の方が多い時もある。

よく頑張ったよ、と振り返って、自分を褒めてあげることがあったとしても、そこで終わるつもりはない。いつまでも今日を迎えて、今日を生きたい。

 

明日(10月22日)は「即位礼正殿の儀の行われる日」として、今年限りの祝日。

危うく明日も仕事に出なければならないところを、昨日、日曜日の夜と今日頑張ったので、それは避けることができた。

 

明日は終日、雨の火曜日のようである。

松山千春「雨の日曜日」―「みんなは無難に暮らしているのか」

 

『起承転結14』のオベーションギターを抱える松山のライブ写真を見ていると、オベーションギターを弾きたくなってくる。

 

松山千春に倣って、ある程度テンポあるこの曲も、テンポを落としてゆっくり弾き語りしてみるのもいい。順番としては「冷たい雨」から「今日を迎える」だろう。

 

 

「今日を迎える」

 

私もやがて 自分自身を
ふり返る日が 来るのでしょうか


まるで 夢の 中を 歩いてる 


醒めない夢が あるとしたなら
私は今日も 今日を迎える


忘れられない 人がいるなら
忘れられない 人になるんだ


だから 愛は 今も 燃えている


醒めない愛が あるとしたなら
私は今日も 今日を迎える

愛よ 夢よ 全て 抱きしめる 

ふり返る日が やがて来ようと
私は今日も 今日を迎える