<2019.09.03>起稿

 

1982年7月24日、札幌・真駒内屋外競技場(当時/現:真駒内セキスイハイムスタジアム)で行われた”5万人ライブ”ラストの「夢の旅人」

 

 

 

 

1997年8月、札幌・芸術の森野外ステージ、オープニングで歌われた「夢の旅人」。真駒内から15年の時の流れを繋ぐような感覚を覚える。

 

松山千春にも、私たちにも間違いなく時は流れた。

 

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<2019.9.30記事>

 

 

松山千春「夢の旅人」

 

1982年9月リリースのシングル。

 

この歌で特に記憶に残るのは、何と言っても1982年7月24日の札幌真駒内5万人ライブでのラスト。もうひとつは1988年9月 『アジアジャム'88』(日本武道館)での、攻撃的とも言えるアレンジによる歌唱。

『アジアジャム'88』の模様は当時TBSラジオで流れたが、AMのため音が悪くて、効果はないと思いながらも耳をラジオに押し付けて聴いた。



松山千春がそれまでの自分に区切りをつけ、新しい一歩を踏み出す決意を込めた佳曲。意義的には大きなものがあると思うが、本人の気に入り具合によるのか、その後何度も発売された周年記念ベストアルバムには一切入っていない。


B面「二人の季節」も個人的には大好きな歌で、収録されているシングルコレクションアルバム『起承転結Ⅲ』では「夢の旅人」のフェードアウト後に静かに「二人の季節」に入るこの並び、繋ぎもいい。

夢に向かって最初に自分が決めた道をひたすら突き進む場合もある。


やむにやまれずその道を進まざるを得ない場合もある。


偶然とも言える出来事から、本当の自分の道を見つける場合だってある。


その道を歩むのは、どうあれ自分ひとりきり。それぞれがいくつもの思いを抱いて、自分の道を生きる。


その途上で、好むと好まざるとを問わず、多くの人達と出逢う。自分ひとりきりの人生なんてあり得ない。


偶然ではない縁で出逢った人達を大切に、感謝を捧げる。絶対に忘れない。
 

腐らず、投げ出さず、諦めず、今いる場所で必死に戦い生きていくことが、その人たちへの恩返し。

 

出会った人達に畏れを抱きながら、何も恐れずに自分の道を歩いていく。

 

「夢の旅人」(1982年オリジナル)

 

遠い思い出が 君にからみつく
うるむ瞳には 何が映る

もえるこの腕に 抱いてあげようか
つかの間の愛で やすらぐのなら

人は誰も 一人きりさ
それぞれの道を 夢の旅人


めぐり逢う人も 別れゆく人も
いくつもの想い 胸に抱いて

生きてゆくことが 愛の証しなら
何も恐れずに あるいてゆける

人は誰も 一人きりさ
それぞれの道を 夢の旅人

ラララララララララ…

 

【更新履歴】

<2024.07.06>再掲
<2023.10.29>公式音源2本挿入
<2022.09.30>公式ライブ音源/記事リンク挿入