(広島 原爆ドーム/2016年7月撮影)

 

今夜(8月11日)の松山千春「ON THE RADIO」。

今週、日本における一般的な「終戦の日」を迎えるということを含んでのことだと思うが、第二次世界大戦についてさらには日本の「核兵器禁止条約」への調印などについて、番組開始早々ある程度の時間をとって語っていた。

 

番組の最後にも

 

「終戦記念日を目の前にして、この世がどうか平和で、穏やかで、豊かで、フェアな世の中でありますように。本当に、幸せ、世界中で共有したいな。総じて平和で、何よりもフェアな世の中であってもらいたいなとつくづく思います」

 

松山千春なりの平和への思いを吐露していた。

その語りのあと、自身の「星をかぞえて」(1981年/アルバム『時代をこえて』10曲目収録)をかけた。

 

9曲目の「限りある命」の盛り上がりのあと、静かに入るこの曲。どこかアルバム『こんな夜は』の「父さん」から「涙」に変わるあのパターンに似たものを感じる。

当時中2だった私が最初に聴くのと、現在とでは当然聴き方が違う。 

愛した女性を大切にし、星々を集めてそれに照らされながら、お互いの幸せを祈り合えるような二人でいたい。安穏で幸せな家庭を築きたい。優しさと穏やかさが伝わる。

こうした思いは、家族を守り子どもたちを守るために、大きな現実の中で歳月を経てもっと深い決意に変わるものだと思うが、その最初の願いは、こうした綺麗で純粋な思いなのだろう。

 

今夜のラジオ、あの語りのあとに「星をかぞえて」。

語りの流れからすれば、「TOUR」(6月30日にかけているが)、「いつの日か」「君は僕」「時代」「兵士の詩」「最後のチャンス」「淡い雪」などの方がいいんじゃないかと思ったけど、平和で安穏な家庭なくして、世界の平和はあり得ない。 

 

より身近なこの歌に、松山千春の平和への願いを込めたのだろう。

 

 


星をかぞえて 夜を歩けば
言いかけた言葉が 気にかかる

愛してるとは 言いだせなくて
肩におくその手が ふるえだす

このまま 二人の愛が
いつまでも 続くといいな

君の明日を 僕が祈ろう
僕の明日を 君が祈る


もしも二人が 結ばれるなら
何よりも明るい家づくり

空にまたたく 星を集めて
二人の幸せ てらそうか

このまま 二人の愛が
いつまでも 続くといいな

君の明日を 僕が祈ろう
僕の明日を
君が祈る 君が祈る