<2024.05.21>加筆
<2023.8.5>ILで公式音源挿入
<2019.7.11記事>

 

(「現実」を歌う松山千春/幕張メッセ)

 

 

時代はどんどん 変わっています

ひしひしと 感じます
人の心も 少しづつ

変わっていくのがわかります

 

今、自分自身が立っている時点から若い世代を見る時、ついつい自分自身がその世代だった頃と無意識に比較してものを言っている時がある。「俺たちの時代は…」

 

若い世代から見れば迷惑千万、彼らは彼らで、あくまで現在を必死に生きている。「過去」は上の世代が勝手に生き、その記憶をしまい込んでは都合のよい時に取り出しているひとつのシーンに過ぎない。

 

同じ時代を生きてきた仲間だって置かれた状況が変われば気持ちも変わる。自分への接し方も変わってくる。相手にしてみれば、私自身がそう見られているだろうとも思う。

 

仕方がない 仕方がないと

何度もあきらめかけながら

 

過ごすこともない。

 

今いる若い世代を応援していけばいい。どんな世代であれ目の前にいる人たちと一緒にやっていけばいい。現実の中で、若い世代に学び、肩の力を抜いて自分の捉え方を変えていけばいい。

 

何より、どんな時代や世代の中にあったとしても、自分自身がやり遂げたいことがある以上、それに向かって今日もまた必死に歩いていけばいい。自分を大切にして。

 

最近そんなことを改めて思って、明るく書いているつもりなのだが、私のタイプにより、かつこれから書く松山千春の楽曲が聞こえているからか、なんか暗く重い雰囲気が漂っているなと自覚した。

 

(松山千春所有テリーズ・テリー丹頂)

 

松山千春デビュー30周年記念ツアー『再生』

 

初日の2006年6月17日 @幕張メッセ

 

当時それまででは一番いい席で、ステージがすぐそこにあった。弾き語りで始まると分かるステージセット。ワクワクしてきた。

 

松山千春が登場して、丹頂のテリーズ・テリーを取り、歌い始めた「現実」

 

( 同 上 )

 

この時のシーンがここ数日よく思い出され、一緒にこの歌が聞こえてくる。

 

幕張メッセから帰宅し、松山千春に影響され自宅で弾き語りをしてしまった記憶はあるが、CDリリース当時から、決して好んで聴く曲ではない。閉塞感、終末感が漂いまくっている。

 

アルバム『現実』には正直引っ掛かりのある曲が少なく、さらにジャケット写真の影響もあり、このアルバムからも遠ざかる。

 

「現実」、ワンコーラス目はまだいいが、ツーコーラス目に入るとさらに”終わった感”が強く、かつ歌詞の意味が取り切れなくなるため余計にカオス状態に入る。

 

この歌詞で明るいメロディだったどうか?例えば「あきらやちゃだめさ」に当てはめても、世界が違ってしまう。作品としてはやっぱりこの歌詞でこのメロディだからこそ、この曲なのだろう。

 

松山千春もアレンジの夏目一朗もそのあたりをトータル的に意識してこういう雰囲気で作り上げているのだろう。

 

ともあれ、幕張メッセでの「現実」が響いている。

 

( 同 上 )

 

(2024年5月20日加筆)

 

2024年5月19日放送の自身のラジオ番組の最後に「現実」をかけた。その際やっぱり「暗いですよ」と一言添えていた。

 

 

 

時代はどんどん 変わっています
ひしひしと 感じます
人の心も 少しづつ
変わっていくのがわかります


仕方がない 仕方がないと
何度もあきらめかけながら
それでもこんな時代の片隅に
今日も また しがみつく

愛して下さい そんな自分を
愛して下さい そんな僕を


生きているから 恥ずかしいのか
恥ずかしいから 生きてるのか
どちらにしても 死ぬ程の
事では無いなと 言いきかせ


愛にも夢にも 裏切られた
本当は自分が 裏切ってた
それでもお前には 明日がある
哀しい事に お前には 明日がある

愛して下さい そんな自分を
愛して下さい そんな僕を

ララ ララー ララ

ララ ララー ララ