第一生命保険は5月23日、第32回サラリーマン川柳コンクールの優秀作品の中から、一般投票で選ばれたベスト10を発表した。
このベスト10(以下◇)は、全国から寄せられた4万3691句の中から第一生命が選んだ優秀作品100句を対象に、1~3月に人気投票を実施し、それを集計したもの。
このコンクールは”サラリーマン”と銘打っているが、女性会社員、主婦なども応募対象としてる。
どれも、読んでも爆笑したり、まったくそうだなぁと納得したり。
今回の「最優秀賞」は「五時過ぎた カモンベイビー USAばらし」が選ばれた。
これは60代女性が詠んだもの。
応募作品全体を見渡してみても、結果的にしか過ぎないが、男性を詠んだ句、男性が詠んだ
句が多いように思う。男性サラリーマンの行動や気持ちをネタにしたり、自虐的だったり…。
ともあれ笑えればいい。
個人的にはここに女性をネタにした句が多く並ぶのは極力さけたい。
誤解を恐れず書けば、風刺も皮肉も自虐も、男性を対象にした方がみなでカラッと爆笑できる気がする。その方がみなハッピーである。
家でも会社でも迫害され、居場所がない。会社では言葉と感覚をつかみきれない今の若者達に囲まれ、でも家族や社会のために頑張ってる!
そんなお父さんがいつも見える。
◇サラリーマン川柳ベスト10◇
1 五時過ぎた カモンベイビー USAばらし
2 いい数字 出るまで測る 血圧計
3 メルカリで 妻が売るのは 俺の物
4 ノー残業 趣味なし金なし 居場所なし
5 「やせなさい」 腹にしみいる 医者の声
6 やっと縁 切れた上司が 再雇用
7 手紙書き 漢字忘れて スマホ打ち
8 下腹が 気づかぬ内に ひょっこりはん
9 U・S・A 流行りにのれない まあいっさ
10 叱っても 褒めても返事は 「ヤバイッス!」。
さだまさし「関白失脚」(1994年)
”俺”はサラリーマンとして、家族ために精いっぱい、それなりに、俺なりに、頑張っている。
世のお父さんは頑張っている。…と書けばセットでどうしても書かなくてはいけない。
世のお母さんも頑張っている。
みんな、がんばれ。
がんばれ、みんな。
お前を嫁に もらったけれど
言うに言えないことだらけ
かなり淋しい話になるが
俺の本音も聞いとくれ
俺より先に寝てもいいから
夕飯ぐらい残しておいて
いつもポチと二人
昨日のカレー チンして食べる
それじゃあんまり わびしいのよ
忘れていいけど 仕事も出来ない俺だが
精一杯がんばってんだよ 俺なりに それなりに
La la la…
父さんみたいに なっちゃ駄目よと
お前こっそり子供に言うが 知ってるぞ
飯を食らっちゃ寝
起きてワイドショー見ちゃ寝
井戸端会議しちゃ寝 よく夜寝られるなぁ
ムダなダイエット ムダな体重計
本気でヤセたきゃ
あんなに食べなきゃいいのに
それからあれだぞ テレフォンショッピング
買い物ぐらい 体動かせ
それぞれご不満もおありのことと思うが
それでも家族になれて
よかったと俺思ってるんだ
そして今日も君たちの笑顔 守る為に
仕事という名の 戦場へ往く
右に定期券 左に生ゴミ
人は私を哀れだと言うけれど
俺には俺の幸せがある
君たちの幸せの為なら
死んでもいいと誓ったんだ
それだけは疑ってくれるな 心は本当なんだよ
世の中思いどおりに 生きられないけれど
下手くそでも一所懸命 俺は生きている
俺が死んだあと いつの日か
何かちょっと困った時にでも
そっと思い出してくれたなら
きっと俺はとても幸せだよ
がんばれ がんばれ がんばれ みんな
がんばれ がんばれ がんばれ みんな
がんばれ
がんばれ がんばれ がんばれ みんな
がんばれ がんばれ がんばれ みんな
がんばれ がんばれ がんばれ みんな
がんばれ がんばれ がんばれ みんな
がんばれ
がんばれ がんばれ みんな
がんばれ