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今回のツアーで、会場によっては「恋愛」を歌っている。
11会場を終えたうちの5会場、近いところでは昨日(5月22日)の広島公演で歌った。
贅沢を言えば自身が参加した東京公演で「恋」の替わりに「恋愛」を歌って欲しかったところ。
タイトルだけ見てアルバム『燃える涙』(1991年)に収録されていることだけはすぐに分かるが、どういうメロディ、歌詞だったか、思い出すまでにちょっと時間がかかった。
松山千春の歌に王道も覇道もないが、あえて言えばまさに松山千春の「王道」的一曲。
男女を問わず、誰しも少なからず過去にこういう気持ちになったことがあるかもしれない。
ドキドキしながら相手の自宅電話(この歌の時代は携帯電話はまだほとんど普及していない)を鳴らしたり、出なければ出ないで「本当はいるのに出ないのかな?避けられているのかな?」などと勘繰ったり。いつも相手のことばかりを思い、考え。
繊細な心理を見事に表現している。
松山千春、トークを聞けばべらんめぇ調でとかく攻撃的、荒っぽさばかりが目立つところはあるが、本当はこういう歌詞に見られる繊細さを多分に持ち合わせている。むしろこちらの方が松山千春なのだろうと、ずっと思っている。
個人的には「銀の雨」「燃える日々」「電話」「祈り」などに共通する世界を感じる。”隠れた名曲”と言えばあまりにありきたりな表現だが、まさに地味にひっそりと存在している名曲だろう。
私自身、これまで一年のうちの3分の1と言っていいぐらい出張が多かった。
旅先のホテルで迎える朝は、自宅にいる時よりも、自身の体調の好不調が起きた瞬間よく分かる。
移動時間ではなく、移動距離が長ければ長いほど疲れも多く溜まるものである。
松山千春の広島公演での「LaLaLa」は、一番を弾き語り、二番からバックが入ったと聞いた。一生懸命工夫していると感じた。
実際に松山と行動を共にしているわけではないので分からないし、一般論的なことしか書けないが、これまでだったら動いていたことも極力動かずに、とにかく体力温存を第一に、ツアー最後まで走り切って欲しいと願っている。