松山千春は自身が所属するコロムビア創立100周年記念企画の一環として、2010年10月27日にマキシシングル「リスペクト 美空ひばり 『津軽のふるさと』」をリリースした。収録曲は以下4曲。
松山は、これまで折にふれて美空ひばりさんをリスペクトする発言をしてきている。
1.津軽のふるさと
2.ひばりの花売娘
3.東京キッド
4.悲しい酒
リリース当時のライブ(2010年秋ツアー「慕う」)で聴いた「津軽のふるさと」「悲しい酒」はしみた。
申し訳ないことにそれまで美空ひばりさんの歌を真正面から聴いたことがなかったが、松山の見事な歌唱に、その世界をイメージした。
5月29日の美空ひばりさんの誕生日に
トリビュートアルバム
『美空ひばりトリビュート Respect HIBARI
-30 years from 1989-』
が発売される。収録曲は1,500曲に及ぶひばりさんの作品の中からファンに人気のある12曲を関係者が選び、それぞれ過去にカバーされた楽曲を厳選して収めたそうだ。
アルバムリリースののきっかけは、2011年に東京・日比谷公会堂で行われたひばりさんの生誕祭にゲスト出演した松山が、「ひばりさんの作品の中には名曲や隠れたいい作品がたくさんある。もっと多くの人にひばりさんの素晴らしさを知ってもらえるようにしてほしい」と訴えたことだった(4/24サンスポ)。
松山がカバーした楽曲からは「東京キッド」「津軽のふるさと」が収録される。
以下の記事は1988年4月11日に東京ドームで開催された『不死鳥/美空ひばり in TOKYO DOME 翔ぶ!! 新しき空に向かって』に関する記事。「歌うことこそ私の宿命です」と言われた美空ひばりさんの「不死鳥コンサート」の模様を伝えている。
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2019.05.06 Business Journal
連載 ミドルエッジ「懐かしい! をお送りします」
美空ひばり、トリビュートアルバム発売で再注目
…あの伝説のステージをプレイバック
文・構成=ミドルエッジ
あなたにとって「懐かしい」とはどんな情景でしょうか? 1970~90年代の「懐かしい」を集めたのが「ミドルエッジ」。あなたの記憶をくすぐる「懐かしい」から厳選した記事をお届けします。
今回のテーマは、美空ひばりの不死鳥コンサート。平成元年に亡くなった昭和歌謡界の女帝が、命を削ってまでこだわった伝説のステージについて振り返っていきたいと思います。
後世に鮮烈な印象を残した不死鳥コンサート
「平成の我 新海に流れつき 命の歌よ 穏やかに」
これは、1989年1月8日、元号が昭和から平成に移り変わったその日に美空ひばりが残した短歌です。その約半年後の1989年6月24日に還らぬ人に。以降、昭和と共に生き、平成の到来と共に去っていったその生き様ゆえ「昭和を代表する歌手」として語られることになります。さらに、来る5月29日のひばりの誕生日には、トリビュートアルバム『美空ひばりトリビュート Respect HIBARI -30 years from 1989-』が発売されます。同作では、松山千春、水谷豊、徳永英明、河村隆一、一青窈ら11組。没後30周年となる今年、あらためて美空ひばりが評価されそうです。
ひばりが昭和女性歌手の象徴として語られる背景には、名曲の多さ、第一線で活動した期間の長さもさることながら、最晩年に残した印象が強いこともあります。まるで蝋燭の炎が燃え尽きる瞬間に眩い閃光を放つかのように、あまりにも鮮烈だったことも間違いなく関係しているのでしょう。
ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2019/05/post_26711.html