「楽器移動の自由を」象牙使用、税関で足止め相次ぎ
象牙などワシントン条約(CITES、サイテス)で国際取引が禁止されている希少材を使った楽器を持つ演奏家が海外の税関で足止めされるケースが相次いでいる。2017年にはギター素材のローズウッドも国際的な商取引の規制対象に。危機感を抱く音楽業界は規制緩和や楽器の“パスポート”を求め、連携し始めた。
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今年9月号のギター雑誌「Player」の<SPECIAL FUTURE>企画で、「君のために作ったギター」と題して、松山千春が使用しているギターの数々が掲載された。
その中で、使っているローズウッドの種類や、サイド、バックなどどこに使われているかは様々あるが、ローズウッドと記載されているギターは以下の5本。
写真4枚目のバラをあしらった2015T’sT TJ‐100S。松山が還暦を迎えた折りに、イベンターや仕事仲間から贈られたギターだが、改めて、この説明文がいい。
「松山は札幌テレビ放送と竹田氏のバックアップによりメジャーデビューを果たし、やがて日本の音楽シーンに大きな金字塔を打ち立てた。しかし、そんな松山のデビューに全身全霊を注いできた竹田氏は、北海道7カ所で行われたデビュー後初となるコンサートツアーの最中に急性心不全で倒れ、帰らぬ人となった。松山は、そんな自分の恩師に対する恩と尊敬の念を40数年経った今も忘れることはない。ギターに描かれた大きな赤いバラは、亡き恩師に捧げたもので、松山の心のよりどころでもある」 (同誌71㌻ 抜粋)