<2024.06.17>加筆+再掲

<2019.12.30>起稿

 

keep believing in your dreams. 

if you wannna get where you wanna.
rain or shine time is on your side 

and we'll keep walking up our mountains.
however high we have to climb. 

someday we're gonna get there

together you and me.

 

松山千春の「時流」(アルバム『風光る』4曲目/2003年11月)という歌には、曲の前後に上のコーラスが英語で入っている。

 

 

聴いた限りで何となく意味は分かるが、つぶさに単語を拾いきれない。なぜか最近それが気になって、英語ができる友人に教えてもらったのが、上の英文。

 

あなたが望む生き方で、望むところに辿り着きたいのであれば、あなたの夢を信じ、それを持ち続ければいい。途中、晴れの日はいいが、雨や寒さに凍える日もあるだろう。それでも諦めない。どんなに高い山であっても、私たちはあの山に向かって歩みを止めない。登り続ける。いつか私たちはそこに辿り着く。

 

意訳すれば、だいたいこんな感じだろうか。

 

 

松山千春「風光る」

 

同アルバムの2曲目

 

この歌が伝えようとするメッセージは、上の「時流」のコーラスの内容と通底するものを感じている。

 

永遠とも言える生命の流れの中で、この人生はほんの一瞬でしかない。この世に生きること自体、「すべては夢うつつ」(小田和正「たそがれ」)なのかも知れない。

 

不思議な縁でこの世に生まれ、いつかは命を終える。また生命の大きな流れの中に溶け込んでいく。

 

経験を重ねる中で、角が取れ、やり方を多少変えることはあるが、やっぱり自然に身についた自分なりのやり方でかなえようとする。

 

”気づかなかったな””流されてたな””失敗したな”と思ったことはあったけど、それはそれで、ひたすら歩き続ける中でのこと。そういうこともある。

 

ほんのわずかな人生で、夢を抱き、生きる。自分が決めたことを果たすために生きると言ってもいいのかもしれない。

 

「風光る」―いい言葉である。

 

これまで生きて来た日々を思い出すと、そこにはいつも風が光っていた。あれから時が流れ、五十を過ぎ「どんなに高い山であっても、私たちはあの山に向かって歩みを止めない。登り続ける」今も、風が光っている。

 

過去を振り返るような歌詞の中に、聴き終えると「まだまだ、これから。頑張るか」と決意が自然と湧いてくる、これもひとつの松山千春が作り出す楽曲の世界だと思っている。

 

2023年12月は20℃を超える日が何度かある。12月に、である。でもそれは一日、二日のことでやっぱりここ最近は12月なりの寒さ。

 

とくに寒い朝、人々や街がざわめき始める前のほんの短い時間、その中を歩いている時も間違いなく風が光っている。

 

2024年6月16日放送の「松山千春 ON THE RADIO」、番組の最後に「これは松山千春の『いい歌』だと思います」と言って「風光る」をかけた。

 

 

僕等はどこからやって来て

いつかはどこかへ帰ります

ほんのわずかですが そんなものでしょうね

 

小さな両手に夢を持ち

その手を広げて夢が舞う

ほんのわずかですが そんなものでしょうね

 

風が光ってた Umm… きれいだね

思い出すと いつもいつも そう風は光ってた

 

生きている事に馴れた時

生きている事が悲しくて

それはそれでいいと 許せなくもないね

 

涙がにがいと知った時

流されていると気が付いた

それはそれでいいと 許せなくもないね

 

風が光ってた Umm… きれいだね

思い出すと いつもいつも そう風は光ってた

 

僕等はどこからやって来て

いつかはどこかへ帰ります

 

【更新履歴】

<2023.2.15 ILで公式音源2本挿入>
<2021.6.17 一部修正、加筆>