自宅の、庭とも言えない小さなスペースでミョウガを育てています。
昨日、今日と2回に分けて採りました。
今夜さっそく家内が千切りにしてマグロに乗せて出してくれた。秋ですね~。
東野圭吾ファンの方から「今頃?」とか「えっ?」とか言われると思いますが、遅まきながら、
東野野作品、初めて読みました。
単行本は2003年初版発行なので、15年経って初めて読むんじゃね。
精密な情景描写と心理描写。練りに練られたストーリー。
強盗殺人犯の弟である主人公が、凶悪犯罪者の弟というだけで差別され続けてきた。しかしその差別を大きく受け入れ、周囲の人たちに支えられ人間的成長を遂げていく過程は、山本周五郎「さぶ」の世界に共通するものを感じます。
最後の部分の、加害者である兄と被害者家族との「手紙」のやりとり。
ご遺族の言葉と加害者の気づきに、さだまさし「償い」の世界を見ました。
この類似性みたいなものは、既にネット上でいくつか述べられていましたが。
ともあれ、久しぶりに本を読んで泣けました。
遅まきながら。(^^)
「人間って哀しいねだってみんなやさしい
それが傷つけあってかばいあって
何だかもらい泣きの涙がとまらなくて
とまらなくて とまらなくて とまらなくて」
(さだまさし「償い」)
さだまさし「償い」