<2023.7.19一部加筆、公式音源3本挿入>
<2018.7.21>
車中で聴いているCDは松山千春シングルコレクションアルバム『起承転結Ⅵ』
1曲目の「夏の陽」のとおり「真夏の陽は 高く熱く」体にこたえる。
2023年の7月は連日40℃に届きそうな猛暑日が続いている。
自分の人生の支えにしている曲、ということはないし、松山千春が生み出す楽曲としては異色で、デビュー当初にはこういう曲を作るとは想像もつかなかった。
けど、結構気に入っている「真夏の一日」(2010年シングル「神よ」Coupling)
上のシングル Ver.のアレンジは2023年春のツアーに帯同したギタリストの古川昌義氏。
下のアルバム『ずうっと一緒』に収録されているこの曲のアレンジは夏目一朗氏。
それぞれのアレンジャーの色が出ていて、それぞれにいい。真夏の強烈な日差しと、そのど真ん中で輝いている女性がよく表現されている。
この時のツアーでは、アルバム Ver.の中で演奏している「ピストルバルブ」というガールズ・ホーン・ロック・バンド(20代の女子が10名?ほど)が東京国際フォーラムに来て、松山千春のバックで演奏していた。
とにかく華やかかつパワフルな音で、その音と、たくさんの若い女性に囲まれてちょっとハイになった松山千春の嬉しそうな笑顔をはっきり覚えている(笑)。
それにしてもこの暑さ、これまでの「暑さ」という言葉ではもう伝えきれない暑さ。
猛暑、酷暑と表現してもそれは以前から使われているし、もうそれらを超えている。この異常な暑さをすぐにイメージできる別の言葉を気象庁に考え出して欲しいものだ。
さて、『起承転結Ⅵ』。1994年4月リリース。その時々の松山千春のベストな曲(シングル)を集めているので、シリーズ化されたベスト盤と言える。
私の感覚では『起承転結』シリーズ、「ベスト盤の風格」という視点だけでみれば、このⅥぐらいまでかな。あと、敢えて言えば「9」。その後も「こもれ陽」「祈り」「慕う」「伝言」など好きな曲は収録されてきているが、単発的な感じが否めない。
『起承転結Ⅵ』の10曲目「陽だまりの中」。シングル「INTENTIONAL」のカップリング。曲自体はシングルにはなり得ないのかもしれないけど、松山千春の良さが凝縮されていると思っている。
歌詞の内容は極めてシンプル、どこにでもありそうな男女の気持ちと風景。しかし、だからこそ松山千春の世界。
私が考える松山千春の夢は「穏やかな毎日が繰り返されること」。そこから見るとまさに夢を実現したような、幸せそうな男女の穏やかなシーンが浮かぶ。メロディーも優しい。
松山千春の楽曲の中では「二人の季節」「愛は物語」と同じ系列として聴いている大好きな曲。
君 僕を愛してくれる
僕 君を愛しているんだ
華やかな恋人達が
楽しそうに目の前過ぎてく
穏やかな日の 昼下がりには
いつも肩と肩寄せて 陽だまりの中
君 僕を愛してくれる
僕 君を愛しているんだ
ねえ急がずに 背伸びもせずに
ほほえむ時 つらい時も陽だまりの中
君 僕を愛してくれる
僕 君を愛しているんだ
愛しているんだ
愛しているんだ
『起承転結Ⅵ』
01.夏の陽
02.Lullaby
03.男達の唄
04.踊り子
05.燃える涙
06.愛の炎
07.純
08.今…
09.INTENTIONAL
10.陽だまりの中
11.東京
12.俺の人生

