<2023.12.21>公式音源挿入+加筆
<2021.03.23>
2021年3月21日の「松山千春 ON THE RADIO」
恒例の1曲弾き語りは「愛のゆくえ」
これは嬉しかった。アルバム『思い出』の中からのチョイスだとは分かっているが、まさかこの曲をやると予想もしていないかった。
昨日、松山千春が弾いていたこの曲のギターをコピーして弾いてみた。
ラジオでの弾き語りが終わった後、本人が語っていた。
「愛のゆくえ」という曲を聴いていただきましたが、まぁこれは、男の方の気持ちとしてねぇ、ん~、やっぱりその女に対して、ひもじい思い、つらい思いをさせてるんじゃないかな?ん~、けどいいよな、このまま二人でいられたら…。まぁそういう男の方の心を歌った曲ですけどねぇ。
コンサートではほとんど歌わない、個人的には好きな曲を生で弾き語りで歌ってくれるインパクトは相当なもので、まだ自分の中で響いている。聴いている時間が幸せだった。
この弾き語りシリーズの音源をYouTube上に残してくださっているテンイケマサさんのChannelに「愛のゆくえ」は残っていなかった。
1月24日の同番組で弾き語りで歌った「星空」にも同じような感覚が残る。
この弾き語りは、松山千春本人が「春のコンサート・ツアーが始まるまでやる」と言っていた。4月29日がツアー初日なので、それまでとすると、日曜日はあと5回。
5回の選曲が楽しみな一方で、あと5回で終わってしまうと思うと寂しくもあり、残念でもある。
かなうなら、ツアーが始まってもこの弾き語りを続けてくれると嬉しいのだが。
(STVラジオスタジオで弾き語り/2020年)
2018年7月18日にこの「愛のゆくえ」について書いていた。あまりに拙文過ぎるので、何か所も削除し、かつ少々リライトして掲載した(以下)。
なぜか松山千春「愛のゆくえ」が聴きたくなって、アルバムを引っ張り出して来た。
アルバム『あなただけの季節』
1987年5月リリース。その7曲目に収録されている。
私の中では名盤と言えるアルバム。
アルバムのジャケット写真や、全体的なイメージとして伝わる明るさ、夏らしさ、爽やかさからすると、この曲だけ異色といえば異色。
タンゴ調のアレンジ。コントラバスとバイオリンが強く響く。アレンジは奥 慶一氏。とてもいいアレンジで、このアレンジがゆえの異色さもあるだろうし、曲の雰囲気をよく引き出している。
良い面も悪い面も、いつでも君には僕の全てを見せていたいと思う。
君の気持ちを分かろうと努力してきたら、君にこんなに悲しく寂しい思いをさせずにすんだのかもしれない。
それでも君は「まだ若いからやり直せる」と笑う。
これからの二人のゆくえを思いやると、涙ばかりが先に立つ。でも、時や状況に流されても、二人でいればそれでいい。
暗い曲、と言えばそうだが、さびの部分は松山千春の世界そのもので、あの音の上がり方と熱唱はずっと聴いていたくなる。