(2021年6月23日記事)
6月20日の「松山千春のON THE RADIO」
今回1曲目にかけるのは「山の向こう」という俺の曲なんだけどな。これな詞をよく聴いていてもらいたいんだよな。俺、足寄だから。山ん中だべや。なぁ、その俺が、山の向こうに、っていう思いでこの曲を作りました。松山千春「山の向こう」
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(2018年6月22日記事:一部加筆・修正)
小学生の頃、堺正章さんや夏目雅子さんなどが出演していたテレビドラマ「西遊記」を放映していて、毎週楽しみに観ていた。
三蔵法師(玄奘三蔵)は仏典を求めて仏跡の巡礼を経てインドに至る。中国に戻った玄奘三蔵。皇帝・太宗は、西域で見聞した様々なことをまとめて提出することを玄奘に命じ、これに応ずる形で後に編纂された報告書が『大唐西域記』である。
テレビの「西遊記」は『大唐西域記』の一部を切り取り、”愛の国”ガンダーラを目指す玄奘三蔵一行と、途中出くわす妖怪たちとの戦いの場面などをテレビ風にアレンジして面白く描かれていた。
実際の玄奘三蔵が最終的に得たのは「般若経」だった。
松山千春「山の向こう」
2004年11月17日発売のアルバム『冬がやってきた』の3曲目収録。
どこか上の玄奘三蔵の旅をイメージしてしまう歌詞。
コンサート・ツアー2004「冬がやってきた」。11月18日参加した東京国際フォーラムで聴いた。その時、「山の向こう」を歌う前に「夏目にアレンジを任せたら、”ひょっこりひょうたん島”みたいになってしまった」と松山千春が言っていたが、そもそもメロディ自体が”ひょっこりひょうたん島”みたい。
珍しく、ほぼ同じフレーズが2回ずつ続いて、歌詞が進んでいる。
これを1回にしたらやっぱりそれほど歌詞は長くない。
幸せを求め、夢の国の入口を捜して、あなたの愛を力に変えて旅を続ける。
しかし追い求めても追い求めても辿りつかない。だんだん疲れてきた。
淋しい気分になってきた。何かがどこかが違うと思い始めてきた。
愛する人よ、私は何を間違えたのだろう。
そうだ幸せならここにある。夢ならここにある。
今自分がいる場所こそが、自分の夢に挑戦する場所だし、その挑戦の中に幸せがある。
中途半端な気持ちであっちこっち捜しても見つかるわけがない。「足下に泉あり」である。
「幸せの青い鳥」と同じようなストーリー。
山の向こうのその向こうには?
山の向こうのその向こうには?
きっとあなたの幸せはない。
歌結構気入っている歌。
山の向こうのその向こうには
山の向こうのその向こうには
きっと私の幸せがある
きっと貴方の幸せがある
たどり着いた奴はまだいない
たどり着いた奴はまだいない
きっとそれ程険しい所さ
きっとそれ程険しい所さ
愛してもっと強く それを勇気に変え
誰も知らぬ夢の国 歩き始めた
歩き続け広い海に出た
歩き続け広い海に出た
何もかもがキラキラと輝く
何もかもがキラキラと輝く
海の向こうのその向こうには
海の向こうのその向こうには
きっと私の幸せがある
きっと貴方の幸せがある
愛してもっと強く それを勇気に変え
誰も知らぬ夢の国 泳ぎ出すんだ
何故か淋しい気分になってた
何故か淋しい気分になってた
きっとどこかが違うと思った
きっとどこかが違うと思った
泳ぐ力がもう無くなってた
泳ぐ力がもう無くなってた
やっと夢の国の入口さ
やっと夢の国の入口さ
愛する人よ僕は 何を間違えたの
幸せならそこにある 欲におぼれる
山の向こうの その向こうには
山の向こうの その向こうには