車中聴いている井上陽水ベストアルバム「GOLDEN BEST」。1999年7月発売。
ウィキペディアによると、2009年12月段階で140万枚のセールス、出荷では200万枚を超えたと言う。Amazonのレビューでも「爆発的な売り上げを記録した」とある。
正式にはどれくらいのセールスを記録したのだろう。”爆発的”なのだろう。
私が持っている井上陽水のCDはこれだけ。発売と同時に妻がプレゼントしてくれた。
ギターを習いたての頃、「心もよう」「傘がない」「白い一日」「夢の中へ」「氷の世界」などよく練習曲として弾いた。
私が中学生の頃にはもう松山千春、長渕剛、中島みゆき、さだまさしといったミュージシャンが活躍していたので、井上陽水や吉田拓郎、がくや姫などはひと世代前、当時もLPレコードを集めることはなかった。
1982年秋、松山千春がリリースしたライブアルバム「STAGE」の売り上げが好調で、当時日本一のLP売り上げ枚数を誇っていた井上陽水の記録を抜いて、松山千春が日本一になった。
そのことを松山千春が新宿厚生年金会館のステージで「ファンの皆からもらった勲章だ」とファンに感謝していたのをよく覚えている。
音楽シーンにおいてミリオン、ダブルミリオンを次々記録している現在とは比べようがないが、「松山千春、LP売り上げ日本一」の記録はファンとして本当に嬉しかった。
さて、井上陽水ベストアルバム「GOLDEN BEST」
このCDの帯には『井上陽水の30年間の集大成、まさに「20世紀の音楽遺産」!』と記載されている。まさにそうだと思う。
初期の頃の歌詞はとても具体的である意味生活じみていた。上のとおりよく弾き語りした。途中から歌詞の世界が常人では理解できないような領域まで行ってしまった感がある。
個人的には1990年代頃からは歌詞は抜きにして、ムード音楽といった感じが強い。
しかし日本の歌のスタンダードにまでなった「少年時代」が醸し出すあの世界は、陽光、四季の移ろい、故郷の景色、小さい頃の友だちの顔と声などがノスタルジックに伝わる名曲だと思う。
帯には「空前絶後のスーパーベスト!!」とも記載されている。これまたそのとおりだと思う。
全35曲から伝わる井上陽水の世界の懐の深さ、空間の広がりはさすが。
いつ聴いても新鮮に聴こえる名曲たちばかり。
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DISC 1
01. 少年時代
02. ありがとう
03. Make-up Shadow
04. アジアの純真
05. 最後のニュース
06. 傘がない
07. 氷の世界
08. 夢の中へ
09. リバーサイド ホテル
10. 心もよう
11. 5月の別れ
12. いっそ セレナーデ
13. クレイジーラブ
14. 飾りじゃないのよ 涙は
15. ジェラシー
16. 青空、ひとりきり
17. 新しいラプソディー
18. 長い坂の絵のフレーム
DISC 2
01. とまどうペリカン
02. カナリア
03. ダンスはうまく踊れない
04. 娘がねじれる時
05. なぜか上海
06. 英雄
07. ワカンナイ
08. ワインレッドの心
09. 夏の終りのハーモニー
10. TEENAGER
11. Tokyo
12. タイランド ファンタジア
13. 帰れない二人
14. Just Fit
15. 人生が二度あれば
16. 結詞
17. 積み荷のない船