<2023.09.15>

外部記事、公式音源2本挿入

<2018.04.15>

 

 

(2018年)4月14日放送の「NHK SONGS」は松任谷由実。

 

”第二の故郷”と言う金沢の街を訪ねならがのシーン。

 

松任谷由実がまだ売れない時代に、早くから彼女の才能を見抜いて引っ張り続けた女性プロデューサーとのシーンには感動した。松任谷由実にとっては恩師とも言える存在だろう。現在は認知症のため施設に入られていた。

 

彼女が施設を訪ねて、その恩師と会うことの意味を伝える言葉を捜す。彼女は最終的に「浄化」と言っていた。

 

恩師と会うことで、自身の心が浄化され、原点に還り、また新しい気持ちになりスタートできるということを伝えたのだろう。言いえて妙なる言葉。

 

 

松山千春がデビュー30周年の際に「再生」というカバーアルバムを出した。松山千春自身にとって縁が深いフォークソングを集めてカバーした。その中に松任谷由実「卒業写真」(1975年/荒井由実)も入っている。

 

 

「卒業写真」、ライブでは30周年記念ツアー初日、幕張メッセで聴いた。この時はかなり前方席だったので、歌う松山千春がすぐそこ。松山千春らしい歌唱で「卒業写真」を歌っていた。昔から好きな曲だったので、嬉しかった。

 

松山千春―「卒業写真」(カバー)

 

 

~この歌詞の起点は高校卒業だろうか。その当時に通った道は、今、自分が社会人か大学生となって通勤、通学する電車の中から見るだけ。しかし、そこを歩いていた自分や「あの人」(あなた)が蘇る。

 

「あの人」(あなた)は今も元気だろうか。どうしているだろうか。私は人混みや時代に流されそうになる時があるけど、そんな時は卒業写真の中で優しい目をしている「あの人」に時々叱って欲しい~

 

昔から「あの人」は、この曲を聴く人それぞれの「あの人」がいた。

 

TAP the POPで「あの人」について佐々木モトアキ氏が解説している(2023年2月14日/タイトルクリックで記事本文にリンク)

 

卒業写真~ユーミンが実体験を重ねた歌詞に登場する”あの人”の正体とは⁉

 

この卒業から40年後の自分の心境と「あの人」を改めて歌って欲しいと思った。

 

彼女が作る歌詞だから、当時を当時色で表現し、そこから現在までを詩的に見事に表現することだろう。

 

松任谷由実―「卒業写真」(2022 Mix)

 

悲しいことがあると 開く皮の表紙
卒業写真のあの人は やさしい目をしてる


町でみかけたとき 何も言えなかった
卒業写真の面影が そのままだったから


人ごみに流されて変わってゆく私を
あなたはときどき遠くでしかって

 

話しかけるように ゆれる柳の下を
通った道さえ今はもう 電車から見るだけ
あの頃の生き方を あなたは忘れないで
あなたは私の 青春そのもの

 

人ごみに流されて 変わってゆく私を
あなたはときどき 遠くでしかって
あなたは私の 青春そのもの