(公式LINEから送られてきた画像。プレゼントと受け止めた(#^.^#))

 

3月3日、WOWOWで昨年末鹿児島アリーナで開催された長渕剛プレミアムライブが放映された。週末超多忙で、先ほど観た。タカミネDMP561Cと酒を手元に置き、堪らない時間。

 

ライブは12月30日、31日の両日開催されたが、映像は30日が中心だった。編集が施されていたと思うが、以下の<セットリスト>全曲が放映された。

 

 

昨年以来このアルバム「BRACK TRAIN」を軸にした数本のスペシャルライブの骨格は「2.BRACK TRAIN」、「13.自分のために」、「14.誰かがこの僕を」の3曲だと個人的には思っている。

 

オープニング曲としての入り方はやっぱり「BRACK TRAIN」がベストだろう。

しかしさすが、長渕の故郷でのライブだ。その前に鹿児島時代の自分を歌った「いつかの少年」を持ってきた。

最初はギターだけだったがすぐにフルバンド。フルバンドでのこの曲は、初めてじゃないのかな?

 

13と14は、昨年の武道館の方がよかった。あの時の方が歌と真正面から向き合っていた感がある。

 

「ろくなもんじゃねぇ」も鹿児島時代の自分を歌っている部分もあるのだろう。
そして長渕のお父様の若い頃からと長渕の小さい頃からの当時の写真映像を織り交ぜながら、生い立ちを語るトークが続く。
長渕にしてはかなり長いトークだ。しかし、これがよかった。そのまま「鶴になった父ちゃん」への繋ぎは見事だった。続けて「かあちゃんの歌」に入り、両親へ感謝を捧げた。

 

そしてなんと言っても「Captain of the Ship」。

CDの原曲、同タイトルツアーのリハーサル、桜島ライブ―それらとはまったく違う「Captain of the Ship」。うまく表現できないが、”大人しい”それであり、還暦を越えた長渕の”円熟した”それだった。

 

終始3人の女性サイドボーカル(コーラス)が響き、最後の叫びも静かにメロディに乗せて語っていた。これはこれでありだなと。極端なエッジが効いた歌がゆえに、その年齢相応に歌い上げていくことは、むしろ王道だと思った。

 

全曲、90年代などに見られたエンディングを必要以上に伸ばし客をあおったり、メロディが原曲から遠く離れてまったく別の曲に聞こえる崩した歌唱もほとんどない。ほぼCDと同じ曲の長さだった。

 

一度は捨てた故郷。

しかし今になれば自分を育んでくれたかけがえのない故郷、両親、家族だ。

 

多くを語らずとも、ストレートに表現した歌詞、曲の選択、構成だけで200%長渕のそれらへの感謝がひしひしと伝わる。ファンへの感謝も。

 

松山千春同様、約40年応援し続けてきた。長渕の別人とも言える変化をずっと見続け、それは彼の進化と思ってきた。

そして還暦を越え、懐が深くなって厚みと円熟味を増した人間・長渕剛の見事なライブだった。

 

<セットリスト> 
1.いつかの少年
2.Black Train
3.Loser
4.マジヤベエ!
5.ろくなもんじゃねえ
6.泣くな、泣くな、そんな事で
7.シェリー
8.鹿児島中央STATION
9.鶴になった父ちゃん
10.かあちゃんの歌
11.HOLD YOUR LAST CHANCE
12.泣いてチンピラ
13.自分のために
14.誰かがこの僕を
     アンコール
15.桜島
16.Captain of the Ship
17.Tomorrow