車中、何年ぶりかで松山千春アルバム「風光る」を聴いている。
タイトル曲の「風光る」、いい歌だ。曲のタイトルも絶妙。
「僕等はどこからやって来て いつかはどこかへ帰ります
ほんのわずかですが そんなものでしょうね」
短いようで長い人生、長いようであっと言う間の人生。この世に生まれてきて何をするか。
「小さな両手に夢を持ち その手を広げて夢が舞う」
恩師は教えてくださった。
「夢は大きすぎるぐらいがいい。生きていくうちにいろいろな壁に突き当たり、いろいろな経路を歩むものだ。その途上で、夢はどんどん削られ小さくなってしまう。ならば、大きな夢を持て。最初から小さい夢なら、叶えられることはもっと小さいぞ」(趣旨)
「生きている事に馴れた時 生きている事が悲しくて
涙がにがいと知ったとき 流されていると気がついた」
"生きていることに馴れている"と感じたことはないが、節目節目で訪れる苦境は、桜の樹に目覚めと開花を促す『休眠打破』の冬の寒さのように、自分自身を見つめる機会となる。
その時流す涙は苦いし辛い。しかしそこで初めて、惰性に流されて、どこかいい気になっている自分に気がつく。まっすぐ向き合えば、苦境、逆境はさらに自分を開くチャンスとなった。
「風が光ってた きれいだね
思い出すと いつもいつも そう風は光ってた」
そうしたことや来し方を思い出すにつけ、苦境であっても後悔はなく、また自己満足でなく、よく頑張ってきたなと思う。
その場面場面で確かに風が光っていた。これまでのことも、未来への決意も、全部含めて、そう風は光っている。
~ところで、CDはいつも車中用に別に一枚作り、オリジナルは保管している。さて、この投稿のためオリジナルのジャケット写真を撮ろうと思ったが、 見当たらない!
失くすはずはないが、見当たらない・・・。
(このアルバムのジャケット写真、個人的には一番良いと思っている)