（SONY BHFテープ。ノーマルテープながら音質の良さが気に入っていた）
1980年の12月の終わり、NHK-FMで3夜連続でアーティストのコンサートの模様が放送された。そのうちの一人が松山千春。
「風をうけて」ツアー、NHKホールで収録された音源だった。伸びやかで美しい声とギャップのある爆笑トーク。ギターはオベーションスーパーアダマスだろう。当時は今よりもっと自信を持って弾いていた。
それをカセットテープ（↑写真）に録音し（当時言葉で”エアチェック”＝今では死語ﾟﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ）、何百回となく聴いた。良い意味で、超衝撃的なコンサートだった。そのコンサートでのトーク（要旨）。
松山 「誕生日というのは今年も来るわけだ。で、俺が12月16日なんだ。
そしたら俺、25になるんだ」
女性客 「おじん！」
松山 「人のこと、おじん、て言うけどなぁ、お前だって、すぐにおばん、おばんって言
われんだぞ！ で今、いろいろ送れるわけで・・・。住所は、まあ、北海道足寄
郡足寄町 松山千春で来ると思うんだ！気にすんなよ、お前ら！」
女性客 「気にしてないよ～！」
松山 「ぷっ！ 少しはすれ！」
そんなやり取りに爆笑した。あれからちょうど37年。今日は松山千春62歳の誕生日。
恩師を除けば、親しい友だちや親族でもないアカの他人を、もう約40年追い続け並走し続けてきたのは松山千春だけだ（あえてもう一人挙げれば長渕剛）。
”ヘアスタイル”の変化は言うまでもなく、使うギターの変遷や、可能な範囲で、その時々の松山の心境まで把握しようとしてきた。いくつかのピンチ、逆境はあったと思うが、それでもただ歌うことが大好きで、ファンを愛し続け、やっぱり歌い続けている。
病気や加齢による衰えはあるが今も健在で、春と秋、全国各地小さな街々まで歌を届け続けている。
松山千春の折々の歌たちに、私自身の折々の思い出がある。
これからも頑張って、健康で、歌い続けて欲しいと願う。
