車の中で、久しぶりに松山千春LIVE「季節の中で」(1978年12月13日/@大阪サンケイホール)を聴いている。10曲収録で全曲弾き語り。
1978年だから、松山23歳になる直前か。トークは歳相応だと認識しつつも、聴いているこちらが恥ずかしくなるので飛ばす。しかし歌は当時から素晴らしい。声の伸び、艶、ストレートで分かりやすい歌詞。「貴方のことで」「雪化粧」「歩き続ける時」は秀逸・絶品だ。
当時松山もイケメンで、若い女性ファンが多かったが、そうした女性ファンが決してルックスだけで松山を聴いていたわけではないだろう。あの歌と声で惹きつけていた部分も多分にあると思っている。
ギターテクニックも、現在より格段に良い。基本は、上手ではないが、あのレベルなりに奏法、テクニックを取り入れていた。現在は年々基本奏法だけ、それでも間違えるし、コードも違っている時が多い。
松山がいつからオベーションアダマスを使い始めたか分からないが、このLIVEのギターの音を聴く限り、アダマスではないかと推測した。
「Ovation Super Adamas 1687-8」―高校時代、松山が使っているのを見て、アダマス見たさに山梨から御茶ノ水老舗楽器店まで行った。ショーウインドウの向こうに飾ってあったアダマスには当時金額で98万円の札がかかっていたのを記憶している。現在でも、程度によるが中古でも30~40万円はくだらない。
私の友人がスーパー・アダマスを持っていて、時々弾かせてもらうのだが、とにかく凄い音がする。超重低音と煌びやかな高音、そのバランス。これ一本で普通のギターの3本分ぐらいのパワー、存在感だ。当時、松山千春=アダマスが音楽界では定着していた。
1985年春のツアー「今、失われたものを求めて」ではヤマハのギター、おそらくLAシリーズのハイクラスを使っていた。それに憧れて高校時代の夏休み、必死にアルバイトして購入したのが写真のギター。ヤマハLA-17。シリーズで一番下の機種、当時6万円だった。しかし、当時は6万円と言えどもMade in Japan。丁寧に作られていて素晴らしい音がする。購入してから34年が経っているが、まったく飽きのこないいいギターだ。ちなみに松山が所持するLAは、昨年8月の武道館弾き語りライブのステージ上に置いてあった(ライブの中では使わなかった)。
(タカミネ TDPー500-6 DBS)
松山を追いかけ、このスーパーアダマスを今も追いかけている。長渕を追いかけ、別に欲しいギターもある。ギターは、音から弾き心地から一本一本全部違うから何本も欲しくなる。
しかし二人の子どもの教育費が一番かかる時期に差し掛かった今、ギター購入を言い出した日には、家内に寝首をかかれるか、毒を盛られるかもしれない(^^♪
あと数年の我慢だ。