Cycas 膀胱がんという さんから質問があったので私なりに記載します。
>ストマ後の一般的な,
>生存率,生活状況,はどうなんでしょうか。
>ストマというのは,いつごろから,処方開始したのですか。
>データないと思うのですが。
Q:ストマ後の一般的な生存率は
ストマだからといって生存率には変わりはないと思います。
ただし、ストマでないということは「とる必要のあるがん細胞のある(または残っている可能性のある)膀胱をとらない」ということになるのでその点を考慮する必要があります。
とる必要がないと医者が診断していれば、ステージ(T分類)も低いので生存率は上がりますが、ストマの有無とは関係ないでしょう。
ですので、ストマというよりその直前の膀胱がんのステージに依存します。
7(3)浸潤性膀胱がんの経過と予後 に書きましたが、
「予後は病期(T,Nカテゴリー )に非常に相関します。
膀胱全摘除を行った場合の5年全生存率は、pT1以下で80~90%、pT2aで70~80%、pT2bで50~70%、pT3 で40~60%、pT4 で30~40%、pN+ で10~20%、
膀胱全摘除を受けるほとんどの例ではG3であり、実際の臨床上ではT,Nカテゴリーがパラメーターとして有効となる。」
Q:生活状況は、健康であれば変わらない日常生活が営めると思っています。
あまり周囲に気づかれずに生活している人もいます。
漏れたときはしょうがないですが、風呂などのときに気を付ければあまり気づかれません。
ただし、以下のことは増えることとなります。
1 夜、蓄尿袋をつけ、朝これを外し洗う、数日に一回ストマ装具を交換するというのが増えます。
2 外出時に予備を持ち歩く
3 激しいスポーツや水泳は制限され装具の補強が必要な場合がある
4 性生活はCは無理になる。BならばOK
5 女性の出産は多くの場合子宮も摘出するので無理になる。
6 男性は前立腺をとるので、精液(精子)が出なくなる。直接の子作りは無理。精巣から細胞をとり培養して体外受精すれば可能かな?膀胱全摘手術の前に精子の保存を行うこともあるらしい。
ほかにもいろいろあると思いますが他の方のブログなども参考にしてください。
Q ストマというのは,いつごろから,処方開始したのですか。
以下のページに詳しく載せてあるようです。コロストマ(人工肛門)が主体ですが参考にしてください。
特集 ストーマの歴史と最近の装具について/中井 勝彦 医師
また、日本オストミー協会も以下のページを作っています。私も傘下の県の協会に加入しています。参考まで。