この記事も資格と関係ありません。単なる愚痴です(笑)


港や漁港に行くとビットという船を係留するための杭と、トラ模様の車輪止めが整備された岸壁があると思います。


企業が自前で整備した私有岸壁もありますが、大体は自治体が整備したものです。ただ、自治体が整備したものといっても誰でも使っていいわけではありません。許可を得ずプレジャーボートを係留したり、釣りをしたり、バーベキューしたりしてはいけません。


そこへ船が入港してきて係留しようとしたら輩な釣り人が文句言ったり、避けようとしなかったりすることがあります。彼らの言い分は「公共岸壁なんだから誰でも使っていいじゃないか」と。こういった岸壁は船を係留するするための岸壁です。釣りをしたり、レジャーのための場所ではありません。本来は関係者以外は立ち入り禁止です。釣り人は我が物顔で釣りをしていますが、黙認されてるだけです。係留する船舶は許可を取ってあるし、何なら岸壁使用料というお金だって払っています。


他にも岸壁に係留してある艀(はしけ)に上がって釣りをする者もいます。艀は会社の所有物です。会社の敷地に勝手に入って、停めてあるトラックの荷台で遊んでるのと同じです。とんでもないことです。


もっとたちの悪いのは、フェンスを乗り越えて立入禁止岸壁や企業の私有岸壁にまで入り込んで釣りをする者もいます。見つかっても注意されるだけだろ、と甘くみていると痛い目にあいます。


フェンスで囲ってある岸壁の中でも、特に外国船が着岸する岸壁は厳重に管理されています。これはSOLAS(ソーラス)という国際条約に基づいているのですが、ここに無断で立ち入った者はすぐに警備員が飛んできて警察に連行されます。SOLAS岸壁への侵入事案は警察だけでなく、関係省庁へも報告義務がありますので事は重大です。容赦はありません。


私有、公共問わず、立入禁止看板が立っているところは管理者がその気になれば通報の上、不法侵入に対する届けを出します。そうなると警察署へ連れて行かれる可能性があります。現状では管理にそこまでの手間と人手をかけられないので放置、黙認されていますが、のほほんと岸壁で釣りをしている人たちはいつどのタイミングで警察のお世話になるかわからない、ということを認識すべきです。


何も言われないから、みんなやってるからといって好き勝手に釣りをして船の係留の邪魔をしたり、ゴミを散らかしたままにしてやりたい放題してるといつか後悔することになります。


推奨するわけではありませんが、岸壁での釣りは本来の用途の邪魔にならないように、空いたスペースを使わせてもらってるという意識できれいに使ってほしいものです。でないと、完全に立入禁止になってしまい、自分で自分の首を締めることになります。