真説・国防論 3つの案から選べッ！

えー、『真説・国防論』という苫米地先生の本を、頂きましたので、さっそく読んでみました。

日本の防衛大綱は全部書き換えよ！と主張する苫米地先生の“真”の国防とはどんなものでしょう。。。

いつもの情報をブックカバー＆帯より

真説・国防論

苫米地英人

Hideto Tomabechi

日本の防衛大綱は全部書き換えよ！

緊迫する北朝鮮情勢、対中関係ほか、我が国の防衛は土壇場に。

未来を決する真実とは？

平和ボケした日本人を覚醒させる革命の書

日本の命運を握るビジョンとは？

究極のプランを収載

私は本書によって、正しい国防の意義を問い直し、それに基づいて日本の防衛大綱を書き換えることを目指しています。ぜひ、皆さんも改めて日本の置かれた立場、世界の軍事情勢から目を背けず、「真の国防とは何か？」について考えていただきたいと願っています。（はじめにより）

ここまで。

いかがでしょうか。興味わきますか？
 

これまでとは全く違う国防論！ですよ。

一体どんなプランを提示してくれるのでしょうか。

まず、前提として、国防の意味の確認です。

国防とは、「外敵が国土に攻め込む」ではなく、「外敵から国民の権利・利益を守ること。その為に（外交権の一部として）戦力を行使することも含まれる」と、苫米地先生は教えてくれます。

次に、日本を取り巻く国際情勢として、まず国連の敵国条項を提示して、日本は“戦争をしない国”ではなく、“戦争が出来ない国”であることの確認です。

敵国（日本のこと）が戦争準備していると判断した場合、戦争をしかけても構わないという条文です。

この敵国条項はすでに死文化しているという意見もあるようですが、まだ、無効であると明文化されていませんので、いついかなる理由でイチャモンつけられて攻めてこられるか分かりません。

（ご存知のように、中国・ロシアが反対するために、敵国条項の無効は明文化されることは無いのです。敵国条項を残しておくというのは、中国・ロシアにとって国益になるためです。）

ですので、日米安保を破棄して独自の軍隊（自衛隊）で自衛する！とした途端に攻め込まれる可能性があります。

そこで、苫米地先生が提示するプランの登場です。

①「軍事費を縮小し、経済援助やロビイング中心の専守防衛」

②「軍事費を攻撃能力に一点集中した専攻防衛」

③「経済活動と攻撃能力の特化を並行させた折衷案」

という3案の中から、どれにしますか？と問います。

日本のお金が一方的に吸い取られる「日米安保」は無しです。

新しい国防、どれを選ぶか。国民投票で決めましょうと。

軍事費を使いすぎると経済発展に影響が出ます。

現状では、日本がアメリカの兵器を買うわけです。

原発問題とちがって、軍事費では日本の国富流出が問題にされることはありません。。。

（なぜか？日本のメディアの扱うニュースも、ちゃんと吟味して見ないといけないですよと、釘を刺します。）

その他、この本で得た知識。

北朝鮮の攻撃は多弾頭、多数のミサイルを打ってくる＆ロフテッド軌道の攻撃では、イージスシステムでも防御出来ない可能性が大。（100、200のミサイルに、日本のミサイル防衛システムでは完全に防衛出来ない）

人工知能にミサイル防衛システムを任せる。

無意味な戦車に経費をかけるより、サイバー攻撃からの防衛に備えたほうがマシ。

「電池式潜水艦+巡航ミサイル+特殊部隊」という組み合わせ。

第三次世界大戦はすでに始まっている。第四次世界大戦にも備えよ！

あと、疑問に思った矛盾点。

日本より軍事費を注ぎ込んでいる中国の方が将来ダメなんじゃないでしょうか。（重要）

長期間潜水艦に乗り込む特殊部隊の任務に、若者が耐えられるはず無いので、この（一押しの）プランは成り立たないよな～www（若者にサムライ精神を期待するのが笑えるw）

とても面白かったので、お勧めします～。

本日は以上です。

献本いただきましたので、ちょっと緩めの点数ですが、ちゃんと面白いです。

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