えー、何でもかんでも進化進化といいますが、あなたも私も、ちゃんと進化について理解していると思っていますか?
もちろん、ここで言う進化とは“進化論”、もちろん“ネオ・ダーウィニズム”のことですよ。
『理不尽な進化』という本を読んでみました。
いつもの情報をブックカバー&帯より
理不尽な進化
遺伝子と運のあいだ
吉川浩満
乗り越え
不可能な哲学
ダーウィニズム
と
私たち
・進化論の面白さはどこにあるか、なぜそれが専門家の間でも極端な
論争を呼ぶのか、本書はそこをみごとに説明する。[…]近年ここまでよくできた思想史を読んだ覚えがない。
養老孟司氏(毎日新聞)
養老孟司氏(毎日新聞)
・おー。進化論におけるグールドの敗北を明記した上で、その敗北を救
うだけでなく、それをぼくたちみんなが抱える問題の鏡として使い、進化論やあらゆる学問の基盤にまで迫ろうという力業。
山形浩生氏(新・山形月報!)
・一見難解な文系と理系の間の境界領域をやすやすと遊弋し、エンタ
メまじりに楽しむ知的な書き手が現れたこと。[…]広義の「進化」イデオロギーから自由な、成熟した感性がここにあること。
加藤典洋氏(共同通信)
99.9%の生物が消える?
「絶滅」から生命の歴史を眺める!
文系も必読、歴史と人間を問い直す知的エンターテインメント!
本書は次のような構成となった。絶滅という観点から生物の歴史を彩る理不尽さを味わい(第一章)、そこで得られた眺望をもとに私たちが漠然と抱いている通俗的な進化論のイメージの内実とその問題点を指摘し(第二章)、それにたいして本物の進化論がもつ意義と有効性を専門家同士の論争を通じて明らかにしたうえで(第三章)、第二章で描いた素人の混乱と第三章で描いた専門家の紛糾の両者がともに私たちの歴史と自己認識をめぐる終わりのない問いに由来するものであると論じる(終章)、というものだ---「まえがき」より
ここまで
いかがでしょうか、興味ありますか?進化について。。。
私はもう、進化論が大好物でして、世間一般の進化についての無知さ加減に辟易していた訳ですが、こういう書物が広く読まれるようになると、嬉しい限りなのですが。。。(もちろん私も専門家でもなんでもないシロートなんですけどwww)
まぁ、広く読まれて欲しいと言いましても、この本2014年10月初版でして、かなり遅い情報wwwもう、相当な奇跡が起きない限り2017年の現在では、そんなことにはなりません。
さて本題。
まず、序章で“進化論は「万能酸」”という哲学者ダニエル・デネットの言葉を紹介します。進化論はなんでも溶かして侵食していく力を持っているのです。。。(お気楽進化論)
次に第1章2章で、本物の進化論についてを解説します。
(生き物の)種は、99.9%が絶滅するという事実。
(1)弾幕の戦場、(2)公正なゲーム、(3)理不尽な絶滅。(この理不尽な絶滅が、本書の主題であり、進化論の本質。)
現在、一般に考えられている進化論は、ダーウィンの進化論では無く、ラマルク進化論で、現在主流といわれる、ネオ・ダーウィニズムでは無いと説明します。
しかし、残念なことに面白いのはここまで。。。
第3章以降は、皆さんお馴染みのスティーヴン・ジェイ・グールドが“生涯を掛けて”こだわった、“ちっちゃい重箱の隅”をほじくり返して、こね繰り返します。
もう、素人にはついていけませんwww
400ページを超える大著。半分が流し読み。
しかし、しかしですね、CMで、何でもかんでも進化進化と言います。
私にはそれがまったく理解出来なかった訳ですが、この本を読んで、なるほど、車もケータイも進化で良いのだと、納得することが出来ました。(ただ、“進化論は「万能酸」”ということを忘れてはいけません)
リチャード・ドーキンス、スティーヴン・ジェイ・グールドがお好きな方は読むべし!
竹内久美子(懐かしいw)がお好きな方は、やめといたほうが良いですwww
本日は以上です。
ほんとに、進化論、奥が深いですが、素人が分かった風に語れるというリトマス試験紙になりますので、ツイッター(バカ発券機)と合わせて使っていただけると、かなり有用かと思いますwww
オット、私も知ったふうな事を書いてしまいまいましたが、私は「無知の知」、何も知らないお父さん(松)ですッ!
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