新宿の紀伊国屋ホールにて、

劇団青年座の舞台「ケエツブロウよ -伊藤野枝ただいま帰省中」を観てきました。


ポータブル字幕付きです!✨✨

 

 

ケエツブロウとは、鳥のカイツブリのこと。

伊藤野枝が詠んだ詩からとったタイトルのようです。

 

伊藤野枝。

 

日本史の教科書に載っていた、

悲劇の女性運動家…

 

という、遠い印象しかなかったのですが、

“ただいま帰省中”というタイトルの通り、

この作品は実家(福岡)での野枝を中心に描いており、

彼女の存在を身近に感じられるような作品でした。

 

若い時から破天荒で、明るくて、

自分をしっかりと持っていて。


先進的な考えで社会の矛盾と向き合い、

ペン一本で女性の権利向上を

世の中に訴えていく野枝。

 

当時は型破り、我儘と評されていたけれど

ただ自分らしく生きたかっただけ。


野枝の死から100年が経ち、

女性の社会的地位はどう変化してきたのか。

 

所々笑いを交えながらも、

朝ドラ「虎に翼」にも通じる、

ズシッとした重みを感じさせる

とても素晴らしい作品でした。

 

また役者さんの演技も凄く良くて、

青年座の層の厚さを感じさせました。

野枝役の那須凛さん、お名前をどこかで観たなぁ、、、と思っていたら、

今年の一月に観た「イザボー」でした。

この時もカッコいい素敵な役でした!



 

舞台は大正時代ですが、ポスターは現代の写真。

そこにパンクロッカーのような服を着た野枝が写っている。素敵!

 

 

  鑑賞サポートについて

 

字幕ユーザーは私含めて四人ほど。

同じ日に、音声ガイドも行われていました。


事前に台詞の方言や声の調子などの説明が書かれた紙を渡され、興味深く読みました。

 

字幕タブレットはアームで支えられていて

手で持たなくても良くてとても楽ちん。

 

また、音楽をアイコンで出しているのが

なかなか面白かったです。


 

さらに!

上演後に舞台ツアーがあり、そこでじっくりと

舞台上を見ることができました。

 

これはいいですね!

近くで見ることで、舞台の解像度があがりますし、

鑑賞後なのでネタバレにもならないし。

実は字幕席は後ろだったので、

見えてないものが沢山あって。。

(役者のお顔、表情もあまり見えていないのです。。)

 

舞台セットは細かいところまでリアル。

縁側の下までこだわりがあって、古い家の縁側の下ってこんな感じだよな~というリアリティがとても面白かったです。

 

劇場ロビーにあった舞台セット模型

 
紀伊國屋ホールは、ロビーから客席までの通路に階段がある。
複数のお年寄りの方が杖をついて、ゆっくりゆっくり登り降りしているのを見て、劇団の客層の厚さを感じると共に、エレベーターが欲しいと思う。車椅子は昇降機があるそうな。

 

 


夜は神奈川KAATで「ライカムで待っとく」の字幕付き公演だったので、新宿から横浜へ移動。なんとマチソワ字幕付きでした。

こちらはまた次の記事にて!