寺山修司を題材にした舞台『テラヤマキャバレー』をみてきました。

 

きっかけはYouTube。

こちらを見て、

あ、なんか好みかも、見たいかも…

と思った時点で、東京公演が終わるまであと10日ほど。

 

脚本を、ゆうめい の池田さんが書かれていたのも観に行きたいと思う理由の一つでした。

 

ダメ元で梅芸に連絡したところ、その翌日に、

「数日お待ちいただけたら台本データを入れたタブレットで対応します!」とのご連絡をいただき、チケットを入手。

 

 

その間、凪七さん(カチャ)や花王おさむさんが途中体調不良で休演されましたが、スイング(代役)がいるので問題なく続行。スイング制度って素晴らしい。

 

 

無事、ジンベイザメの中にいるような不思議な空間(日生劇場)で、魔訶不思議な寺山ワールドを観てきました。

 

 

 ※ここからネタバレあり、ご注意ください。

 

主演の香取慎吾さんは、寺山さんに少し雰囲気が似ていてハマり役!寺山の持つカリスマ的魅力やオーラを放っていました。

 

死ぬ直前の寺山がみた夢の中という設定で、

寺山の前に死(カチャ)が現れ、マッチを擦ると、過去・未来に行けるという。

 

死役のカチャは軽めの宝塚メイクで、白いコートの中はギンギラスパンコール(?)よく着こなせるな~。

ほぼ舞台上にいて、時々寺山と絡むので、カチャファンにはたまらないかも。パンフレットには素顔のカチャが載っていて可愛かったです。

 

唐十郎や野田秀樹、三島など親交のあった人も出てきて、一癖も二癖もある人々を演じるソンハさんや、伊礼さんなども凄く良かったです!

 

舞台の背景はレトロなマンションのベランダのようになっていて、各部屋のベランダに楽器を弾く人がいたり、不思議な印象の人形が置いてあったり。

一部が扉のように動いて奥にも進めるが、動く扉にも人がいるのに動くというのがすごい。扉が動いている間、よく安定して楽器が弾けるものだなぁ。  

 

 

舞台で流れる歌は全て寺山の作詞。

 

♪時には母のない子のように〜

 

♪みんなが行ってしまったら

私は一人で手紙を書こう

 

♪Come down Moses ろくでなし~

 

寺山の言葉が曲にのって流れることで、寺山の紡ぐ言葉の素晴らしさを改めて実感。10代から20代の頃に読んでいた寺山の本をまた読みたくなりました。

 

 

ラストで最後のマッチを擦り、

そのマッチを掲げて死と退場していく寺山。

 

しかしマッチは目の前でいつまでも光り続けている…という演出に涙が止まらず😭😭😭

 

池田さんの脚本、デヴィッドルボーさんの演出、

どちらもなんて素晴らしいのでしょう、、!!

終演後、思わず2500円もする(笑)パンフレットを買ってしまいました

 

 

  観賞サポートについて

 

台本データを入れたタブレットの貸し出しあり。

端末はiPadでした。

 

昔は半年も前から問い合わせていましたが、

今はサポートを要望すればすぐ対応する体制になっていて、梅芸のサポートが少しずつ進化していることに感動。

 

 

問い合わせてから観劇日までは、一週間くらいゆとりが欲しいとのこと。電話では3日後でもOKと言われたが、公式には一週間というところなのだろう。

 

ただしサポートがあることは、公になっていない。

 

作品によっては用意できないかもしれないからHPには載せない、というのが梅芸の言い分だが、それは宝塚や帝劇も同じ。

それでも宝塚や帝劇はホームページでサポートがあることを公開している。

 

サイトに書いていない、イコールサポートは無いと思う客も多い。

梅芸側の理解が必要だなぁ。。

 

また、コンサート系は台本を作っていないことが多いとのこと。とはいえ歌詞カードなどはあるだろうし、あとは通訳同伴などの対応ができるかどうか、交渉と理解次第か。

 

ちなみに梅芸の一番のハードルは、

メールフォームによる問い合わせ先がわかりにくいというところである。

公式ページには電話しかない。

 

 

チケットサイト↓の一番下に、

小さな文字でWEBの問い合わせ窓口があるので、そこから問い合わせることができ、私はいつもここから問い合わせている。