先日、新国立劇場で、『終わりよければすべてよし』(字幕付き)を観ました。
そのときにポスターをみて気になっていたのが『東京ローズ』。イギリスのミュージカル作品です。
数年前に字幕付きで観て感動した『東京ゴッドファーザーズ』と同じ藤田俊太郎さんが演出されていました。
『東京ローズ』には字幕はありませんでしたが、観たいな〜観たいな〜と想い続けて、えいやっと行動を起こし、なんとか観ることが叶いました。
東京ローズと呼ばれたアイバトグリの人生を観客も一緒に追体験するような、実話をベースにしたミュージカル。
アメリカで両親と暮らす日系アメリカ人のアイバ。日本に住む叔母の介護のために来日したところ、太平洋戦争が始まってアメリカに帰れなくなってしまいます。
日本で仕事を探し、日本軍がアメリカに向けて流すラジオ番組のキャスターを勤めるようになったアイバ。この番組キャスターたちは、アメリカ人の間で悪名高い「東京ローズ」と呼ばれていました。
戦後、アイバは自分が東京ローズだと記者に話したことから、アメリカで国家反逆罪に問われ有罪判決を受けてしまいます。
裁判で自らの潔白を証明しようとするが、彼女に不利な偽の証言をする人が現れたために有罪に。彼女の汚名が雪がれるのはだいぶ経ってから…という辛く苦しいお話なのですが、自分を曲げずに強く生きていくアイバ、そしてアイバを包み込むような父親の愛が本当に素敵でした。
そして何よりも歌の迫力が素晴らしかったです!
youtubeにて割と長めに紹介されています。
動画↓は字幕があります!✨
さすが新国立劇場!
アイバは6人の女性キャストによって交代で演じられていました。男性裁判官など他のキャラクターも全部交代で演じています。
一番好きなのは、アメリカ軍に捕まってアメリカへの船に乗るあたり。大変なシーンですが、歌も照明も何もかもカッコよくていまだに耳に焼き付いています。
♪燃えあがるcrossfire~♪
音源を売ってくれえええ!!
ちなみにイギリス版はあるみたい。
https://www.burntlemontheatre.com/tokyo-rose
イギリス版の歌のYouTube。
歌詞字幕の付け方がかっこいい~!!😎
最後に、6人のシルエットがすっと浮かび上がるような照明が、これは反則でしょ~!と思うぐらい印象的でとても素敵でした。
観ることが出来て本当に良かったです。
この舞台は大人気で、チケットは全て完売!
当日券にチャレンジしてきました。劇場の方から、当日券の詳しい受付方法をメール(文章)でいただけたのがありがたかったです。
開演は2時から。
販売は開演の2時間前の12時からでした。
そこで11時に劇場に行ったところ、誰もいません。。。早すぎた!
新国立劇場5階の図書館で暇をつぶし、11時45分ごろにチケット売り場の近くに立っていたら、やっと他の人も並びに来ました。
12時に受付が始まったので名前を伝えたらその場を離れ、昼ご飯を食べに外へ。1時15分ごろに劇場へ戻り、並びます。
最終的に並んでいるのは8人ぐらいでした。
平日昼ということもあって?並んでいるのは役者や舞台関係者っぽい人が多かったです。この前Twitterで見た、小劇場観客の8割は舞台関係者というのは本当なのか、なんてことを考えたりしてました。
しばらくすると受付番号1番の人から名前を呼ばれるのでチケット購入、お会計…という仕組み。
真ん中あたりの割と見やすい、いいお席でラッキー!障害者手帳の割引あり。
当日券があるのはありがたいですね。
これで今年の観劇は終了!!
ああ本当によく観た、そしてよく楽しんだ。
しかしみんなで要望したら字幕が付いたエリザベートBlu-rayは、まだ全て見きれていません。。
今年のうちに見なければ。。
気づくと、この1年間で50作品近くの舞台を観ていました(汗)今年は要望を出さなくても字幕と共に楽しむことができる舞台が増えたことを実感しています。
その一方で、聞こえない人が来ることを想定していなかった舞台もまだまだありました。そして本当に沢山の要望を出しました。
要望したことで字幕が付くようになった作品がいくつかありました。また、聞こえない観客向けサポートが常設になるなどの変化もありました。
来年は、障害者差別解消法の「合理的配慮」が事業者にも義務化されます。
舞台という素晴らしい芸術作品が、聞こえに関わらず楽しむことが出来ること、
来年は更に多くの素晴らしい作品に字幕と共に出会えることを願っています