星組『1789』マチネが二幕から休演というニュースには驚きましたね。

実はこの日のソワレを観に行く予定でした。。

 

観劇前に美味しいご飯でも食べるか!と思い、早めに出かける寸前に休演と知ったので呆然、、

気持ちを切り替えて、美味しいご飯だけ食べてきました!

 

体調不良者の方も美味しいご飯を食べて

早く回復しますように!

 

1789の手持ちチケは1枚だったので

これで観劇の機会はなくなりました。

ロミジュリ中止の時はチケットが2枚あったからよかったけど、まだまだ油断はできませんね。。

 

 

1789の前日は映画館で、

劇団☆新感線の『薔薇とサムライ2』

舞台映像を字幕付き上映で観てきました。

 

1789中止による心の痛手は、

薔薇サム2の楽しかった記憶に救われています。

 

まさにエンタメは人を救う。

 

 

ということで、薔薇サム2の楽しかった感想をつらつらと書いてみます。

 

 

劇団☆新感線の舞台を映像化したゲキ×シネ。

こだわりのある舞台映像が特徴です。

 

ゲキ×シネは、前作の『神州無頼街』から

映画館での字幕付き上映を始めました。

 

 

 

 

 

この時は、後からこの情報を知りました。

せっかく字幕がついても情報が字幕ユーザーに届きにくいのは、大きな課題です。

字幕付き上映自体も1回しかなかったのですが、今回の薔薇サム2は、新宿バルト9で3回字幕が付くとのこと!

更に応援上映も字幕がついていたので、実質4回なのかな?素晴らしい!✨✨

 

 

 

観に行ったのは平日昼で、

7割ほど埋まってました。

殆どが聴者、舞台ファンと思われる方々。

この前の「君たちはどう生きるか」字幕付き上映では手話を使う人をちらほら見かけたのだが、今回は全く見かけず。

 

字幕は前説の映像からシッカリついていました。

古田新太さんの「安い値段で舞台が観られて良かったですね」というコメントに爆笑。

 

ちなみに1名2300円です。

障害者割引なし。

割引が適用できないことは直前に分かり、

ムビチケを買っておくんだった~!と後悔。

ムビチケは特典があるんですよね。

 

 

 

ここからネタバレあります!

 

 

 

 

天海祐希さん目当てで観に行きましたが

まさに八面六臂の大活躍でした。

 

元海賊、今は一国の女王という役なのですが、

女王の時は神々しいまでの美しさ。

衣装も取っ替え引っ替えで眼福❤️

 

2幕では義賊(泥棒)になり

エリザベートの

トート閣下の姿で

「最高の〜タンスは〜俺のもの~♪」

 

って歌う姿が

 

最高か!😆✨✨

 

歌が著作権にひっかからないように
微妙に変えているのが、また面白い。

 

その後は、男役の黒燕尾でデュエダン(?)へと続き、

歌も演出も、宝塚みのある内容で

このシーンを作った人、宝塚をよく見てるんだろうな…

 

というか、天海祐希さん、いまだに宝塚風の男役ができるのが凄すぎる、、、!!

まさに役者魂!

 

 

宝塚を観たことがない人には、何が何やらだと思いますが、

様々な舞台を観にいくことで、元ネタがよくわかり、舞台がより一層面白くなることも実感したシーンでした。

 

他にも、石田ニコルさんが、女王を補佐するかっこいい役で素敵だったし、

高田聖子さんの憎めない悪役っぷりも良かった!

パラパラブランコの掛け合いは大爆笑!!

 

元宝塚の森奈みはるさんもいい味出してるし、

全員がキャラクターが立っていて、

素晴らしかったです。。!

古田新太さん、今までそんなに好きじゃなかったけど(すみません)今回初めていい役者さんだなぁ〜と思いました。

 

 

 

この舞台は12年ぶりの続編で、

コロナ禍で元気をなくした人々を

励ましたいという思いから作られたそう。

 

12年ぶりの続編と聞いてしり込みする出演者に対して、人を楽しませるためには薔薇サムしかないだろうと説得されたとのこと。

 

確かに納得の面白さ!

 

作品には、文化や芸術を大切にすることが

しっかりと描かれていました。

 

コロナで不要不急なんて言われた時代もあったけれど、文化芸術に不要不急なものなんて何もないよね。

 

吟遊旅団の3人組が歌うシーンでも、

文化に関する政策の批判にもとれそうな歌詞が入っていて、制作側の気持ちが痛いぐらい伝わってきました。

 

人はパンのみにて生きるにあらず。

文化芸術こそが、生きる糧なのだと

改めて思います。

 

あまりの素晴らしさに

終演後はスクリーンに向かって、

拍手、ついでに拝んでしまったよ。🙏

 

ハラハラドキドキ、

何度も笑って、涙して、

感動して。

 

終わった後は、

多幸感に包まれ、

あ~また薔薇サム2が観たいな…

と思いながら帰りました。

 

映画館で大きなスクリーンで見るということの効果も大きいのでしょうね。

 

映像を見て思ったのは感動したけど

生の舞台だったら、もっともっと、すごい感動に包まれていただろうな~。

 

笑えるシーンも、周りに遠慮せずに笑えたと思います。

舞台の映像上映は、生の舞台の良さを再発見することにも繋がりました。

 

Netflixでも、字幕付きで過去のゲキシネ作品を見ることが出来るので、これまでもいくつか見ていたのですが、

やっぱり劇団☆新感線ってすごいなぁ。。と改めて感じさせられます。

 

 

 

 

 

 

 

この舞台では20曲以上の歌が使われています。

なんと生の舞台では、演出効果をつけた歌詞字幕が後ろのスクリーンに映し出されていました。

 

これが素晴らしかったです。

 

その場の状況に合わせた雰囲気のフォントを使うので、面白いシーンはより面白くなっています。

 

さらに、例えば石川五右衛門が歌う時は、

字幕の背景も和の雰囲気にするなど

ビジュアルの面で凄く工夫されていました。

 

字幕で歌詞が出ることで、

言葉選びの面白さや、歌詞の良さが、

よりハッキリと伝わってきます。

 

 

舞台は聴者でも、何を言っているのか聞こえなかったりすることがありますが、

歌詞が字幕で出てくるから、そのような心配はありません。

 

また歌のテンポに合わせて歌詞が出てくるので、

リズムがつかみやすくなっていたように思いました。

 

 

劇団☆新感線は、昔字幕付き上演を

やっていたことがあったんですよね。

(かなり昔の話です)

 

薔薇サム2も、例えば全上演期間のうち数回だけでも、歌詞・台詞字幕を舞台上のスクリーンに出してくれていたら、バリアフリーな舞台になったなぁ〜。

そんなことを思いながら帰宅したのでした。


 

  鑑賞サポートについて

 

日本語字幕付き。

新宿では全て平日の上映でしたが、お盆休みだったので何とか観に行けました。

 

 

字幕の文字が見やすくてとても良かったです。

 

この前の「君たちはどう生きるか」の字幕付き上映は、文字の縁取りが薄くてフォントも小さく、存在感の薄い字幕でした。

 

洋画字幕は読みやすくするのに、日本語上映の日本語字幕は存在感をなくそうとするのは、本当に納得がいきません。

字幕付き上映は数回しかやらないんだから、せめて読みやすくしようよ!

これ、私がおばあちゃんになったら読めないよ!

 

 

薔薇サム2は、洋画字幕と同じように読みやすい字幕で素晴らしかったです✨✨

 

 

字幕になっているのはセリフや歌詞で、

音情報の字幕はありませんでした。

 

 

サムライニンジャが、高田聖子さん演じるマリア女王にビニール袋に入ったものを渡すシーンがあるのですが、

この時に、コンビニに入店するときの音が流れていて笑ったと、一緒に観た家族から聞きました。

 

つまり女王に渡したのはコンビニ弁当!!😆

 

見た目で”弁当なのかな?”とは思ったけど、聴者にははっきりとコンビニ弁当だと伝わっていたし、なぜニンジャがコンビニに行くんだということも含めてシュールな笑いがあったのね。

 

 

演出上、重要な音が伝わらない場面は、

他にもあったのではないかしら。

 

日本語字幕とバリアフリー日本語字幕は別物。

音情報も字幕で伝える

バリアフリー日本語字幕であれば、

より舞台の魅力が伝わるように思いました。

 
 
映画館には薔薇サムカフェも!