東京芸術劇場が才能ある若手団体とタッグを組み上演する“芸劇eyes”に選ばれた作品『点滅する女』を観てきました。


先日観た た組『綿子はもつれる』も芸劇eyes作品だ。

【観劇記録】劇団た組『綿子はもつれる』 

 

芸劇はいつも作品にハズレがないし、よく字幕付き公演が行われているので好きな劇場の一つである。

 



『点滅する女』

どんな作品なんだろうと思って行ったが、なかなか凄まじいストーリーだった。

姉を水難事故で亡くした一家のもとに、姉を名乗る知らない女がやってくる。

実は亡くなった姉がその女に乗り移っていて、

この家をぶっ壊しにやってきたのだという。

 

最初は身近によくありそうな会話が繰り広げられ

よくある群像劇なのかなと思っていたら、

ストーリー展開に唖然。


そして亡くなった姉によって繰り広げられる大暴露大会。

家族の浮気、不倫、多額の借金、、、

 

ひとしきり暴露が終わり、

複数の屍が転がる状況で(比喩です)

最後に姉は、亡くなる直前に一緒にいた妹に語り掛ける。

 

私が亡くなったことを

自分のせいにしないで欲しい、

本当は助かることもできた。

でも、水に沈んでいたときに上を見上げたら蛍の光がとても綺麗で、そのまま死んでもいいと思った…と。

 

そんなんあるぅ????

 

私が海で死にかけた時は、

リアルに走馬灯が走りましたが。。。

 

これは美しき姉妹愛、なのかなぁ…

うーん、、、

姉は幽霊だけど押しが強すぎる。。

 

まぁでもなんだか綺麗な印象を残して、

照明も蛍を思わせるような感じで、良き終わり方でした。

 

亡くなった姉の存在が大きすぎて、

時が止まっていた家族。

時計の針が息を吹き返す、

そんなイメージが頭の中で浮かんできました。


 

改めて、東京芸術劇場でかかる作品は

ハズレなしだなぁ、と思う。

 

もう一つ…いや二ついうならば、

野田地図公演の字幕席は少なすぎるからもっと増やして欲しいし、

(また落ちたよ…!)

貸館の作品も、鑑賞サポートがあれば情報を載せて欲しいところだ。


鑑賞サポート対象公演 

 

 

  鑑賞サポートについて

 

字幕付き。

三脚を使ってタブレットを立てられていて、

タブレットを手で持たなくて良いし、

舞台と字幕の視線移動が少ないので、とても快適だった🙌




 

また受付には手話通訳がいた。

 

今まで観た作品の中で一番といってもいいぐらい照明が暗い舞台で、暗転の時間も割と長かった。

この状況でのタブレットの明るさや字幕の色について勉強になった。

 

舞台字幕の見え方、作り方は、作品によって全く違うので本当に面白い。