一番の興奮は試合開始前の「先発メンバー」予想の答え合わせの時だった。今季初かGK控えに福田選手、ボランチに栗島選手が先発。控えにDF「後藤若葉」「西村紀音」MF「高塚映奈」FW「森田美紗希」選手とフレッシュなメンバーが入った。そして更に驚いたのは後半の交代カードの切札「高瀬愛実」選手の先発だった。フェロン監督の前半から点を取りにくる意欲の表れ。おそらく監督は従来の後半、高瀬選手投入のパワープレイのスタイルは欲しないのだろう。勝てるからとあのスタイルを続けていては神戸の将来はないと私も思う。「WEリーグ」も一段ギアが上がっているのだ。浦和の試合内容は良かったとは思わない。長い中断期間と沖縄キャンプの成果らしきものが感じられなかった。パスはあってもシュート意識が低いし、それは「清家貴子」選手にお任せの感じ。「伊藤美紀」選手はパスをはたくだけだし、しつこくボールを運ぶ姿勢がない。球の中継地でしかない。もうひと工夫を期待します。神戸は現戦力の薄さから、この3月の連戦で消耗し取りこぼす試合が増えるだろう。浦和は若い新戦力をどんどん試すべきだ。「楠瀬直木」監督の勇気と決断が試される。