イタリア旅行記 10 | ボイトレブログ~diario capriccioso~

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嶋田多華子(しまだたかこ)
現役ソプラノ歌手
日伊協会長野 広報、イタリア語入門講師
音楽レクレーション専門員
日伊協会長野の活動の紹介や演奏会の告知、発声レッスンレポなど
自由すぎるブログ

11/20(水)

【イタリア語講座2日目】

朝、少し早めに出る。
前回教えて頂いた道を辿っているつもりが、見たことのない景色が出て来た。

んんんんん?????

この私がこんな家の角のフレスコ画みたいなマリア像の綺麗な装飾に目もくれず素通りする筈が無い。
でも見た記憶が無いので、きっとここは通っていない。

とりあえず戻る。
こういう時は戻るに限る。
戻ろう、戻ろう、ずっと真っ直ぐだったはず。
どこから見て真っ直ぐだったっけ?
Google先生が全体図を示してくれたので、自分が斜めに進んでいた事が判った。

ほっほほw

9:30ジャストに教室へ入る。
15人のうち、まだ私を入れて4人しか来ていない。
先生もお喋り中だった。
結局9:15くらいまでお喋りしていたけど2人しか増えないので、授業が始まった。

自由!!

やってきた宿題を順に読み上げていく。
私が答えると、唐突に先生が「仕事は何をしているの?」と質問してきた。
ソプラノ歌手です、と答えるといたく納得した様子で、今までの日本人生徒はともかく声が小さくて何を喋っているのかわからなかったという。
でもあなたの声はよく聞こえるし良い声をしている、
と、突然誉められた。いえーい。

他の生徒さん(褐色肌の超絶美人)からイタリアに仕事で(歌いに)来ているのか?という質問が飛んできて、いや、まだこっちに仕事は無いです…はい…

年配のご婦人生徒さんが「聞いてみたいわ🎵」とウキウキし始めたけどラウラ先生が「授業中よ」とピシャリ。続けて「次あなたが仕事で来るときは是非教えて。皆で聴きに行くわ!」と言ってくださりえっ、なにこれ!えっ、えっ、めっっちゃ嬉しいな???

今度は私がウキウキしてしまった。

授業の内容、今回は家族構成についてのプリントが配られた。離婚してても同棲してても家族の扱い。
前の奥さんの子供だとか、従兄弟の義母だとか、先生曰く「もはや数学」とのこと。


大混乱。


授業の後、イタリアSGIの座談会で発表するための、イタリア語で書いた原稿をお直しして頂いた。定冠詞がついてないとか、過去分詞が原形で良かったりとか、文章を前後で入れ替えたり。
その判断の速いこと!
かっこよ…!!

この時、大阪と京都と高野山に行ったことがあると話してくれた。日本また行きたい、とのこと。

お世話になったイタリア人にプレゼントシリーズ、今回ラウラ先生にはお寿司の柄のマスキングテープを差し上げた。

予想外に喜んでくださったので良かった笑
我ながら(寿司柄ってどうなの…)と思っていただけに一安心。

夜、地区婦人部長さんご夫婦が車でお迎えに来てくださって、座談会へ向かう。
11名中日本人は3名。
みなさんお経もスラスラと読経なさる。

日本の宗教が海外でどんな風に信仰されているのか、というのは実際にこうして座談会などの会合に出席して初めて垣間見ることができる。

とても興味深い。

日本の会合は国民性からか、どうしても一方通行になりがちだけど、ここでは皆自由に自分の意見を述べる。

担当幹部で来てくださったのはフィレンツェの会館に勤めておられるご婦人だった。
またこの方が超絶おしゃれ!!
髪型もお洋服も指輪もブーツも全部!!全部おしゃれ!!コサージュなんか蜂の巣だったよ…。蜂の巣そのままコーティングされた物だったよ。

そういや美術学校もあったからそっちに通うのも有り寄りの有りだな。
脳内の映像をアウトプットするための画力が欲しい。

1日に何度も「え!?顔が良すぎる」みたいな人に遭遇してその都度網膜に焼き付け作業を行う。(表現が気持ち悪い)

スケッチはアウトプットが上手くいかなくて「違ーーーうッッ!!!」と言って(私が)描くのを諦めることもしばしば。
むしろ毎日。

絵が上手くなりたい。



次回
【ボローニャ散策】