イタリア旅行記 2 | ボイトレブログ~diario capriccioso~

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嶋田多華子(しまだたかこ)
現役ソプラノ歌手
日伊協会長野 広報、イタリア語入門講師
音楽レクレーション専門員
日伊協会長野の活動の紹介や演奏会の告知、発声レッスンレポなど
自由すぎるブログ

まだ11/10(土)の話をしています。
その上「貴様は二度と飛行機に乗るな」と
言われても仕方の無い事案が発生します。
覚悟を決めてお読みください。



【北京~ローマ】
北京の空港さ、めっっっちゃ広いの。
土地が広いのはわかるけどさ、土地を無駄遣いしても誰にも文句言われないというか、湯水のように土地を使うというか、伝わるかな…そんな感じの『広さ』なの!

そんで、北京に着いたでしょ!入国審査の窓口に並ぶのに、どこの列に並べば良いのかスタッフさんに聞いたら、黄色いカード持ってるか訊かれて、パスポート見せたら「ああ、日本人ね!OK、こっちよ!」と言われて並んだ。

中国の女の子ほんと可愛い。素材の良さが何かおかしいよな…とか考えつつ窓口に行く。
「ニイハオ!」って声掛けたのに窓口のおっさんはシカト。感じ悪いなと思ってたら「黄色いカード持ってないのか?戻って書いてこい」って突っ返される。さっきの『ああ、日本人ね。OK!』は何だったの??

お隣の日本人夫婦も同じ目に遇った様子で黄色いカードを書きに来た。うん。お互いがんばろ。ほら…さっきのスタッフは可愛いから許してあげて。

再び窓口に行ったら別の人だったけど、やっぱり「ニイハオ」って挨拶したら、やっぱりシカトだし仏頂面。なんだよお前ら窓口に座るときは挨拶を無視しろとかいう法律か何かあるのか?

タクシーに乗ったら蒲田とか通天閣とかをウロついてる感じの酔っぱらいのジジイみたいな運転手で、ホテルの住所を見せたら怒りだした。降りろ、という仕草。中国語で色々喚いてわけがわからない。
タクシー誘導のスタッフさんも英語出来なくて私に状況説明が出来ない。なんだこのカオス。
タクシー待ちの他の客が親切に英訳してくれて、ホテルは空港のすぐ近くだから歩いていけ、という内容だった。

そういや…ホテルのレビューを見たら
『実際の住所はもっと離れていてタクシーで10分は走るので注意』と書いてあったわ。

インフォメーションに行って説明したら実際の住所を探してメモしてくれた。何故なら空港のWi-Fiが一ミリも繋がらなかった為、自分のスマホが使えなかったから!
何のための!Wi-Fiなの!?
何のための!!

結局連れてってくれたホテル、
『Airport business hotel』という名前のホテルに予約したのに実際は『◯◯飯店』だった。

そして支払いしようとカードを見せたら、運転手さん「クレジットカードは使えないんだ」。

ここで思い返すのが4年間中国に住んでいたという生徒さん(50代くらいの男性、一回だけレッスン受けた)の話。

(お月謝を支払いつつ)
「日本はまだ現金主義なんですね。非常に面倒くさいです!中国はキャッシュレスが進んでいるので殆どカードやスマホで決済できます。現金なんて持ち歩いてる人いませんよ」…いませんよ…イマセンヨ……。
(因みにうちの教室はカード決済出来るんだが?)

おーーーーーい!!!!!

どこがキャッシュレス進んでるんだってーーー???

と、いうわけで換金なんかしていなかった私、謝って謝って、持っていた現金の5ユーロ(約600円)払って、おっちゃんニコニコして帰ってゆきました。14元(約210円)だったもんね。儲けたね。

ホテルの設備は文句無しでしたよ、ベッドもシャワーもドライヤーもエアコンもちゃんとしてた。
ベッドに座って、ドッと疲れた…。まだ明日10時間もフライトあるのに。結局寝たの朝3:30。

8:00から朝ご飯なのできっかり8:00に食堂へ。
さもしいとか、浅ましいとか、何を言われても仕方がない。お腹が減ったの!!
背の低いおばちゃんスタッフ、やはり英語が通じないので指差しとかで教えてもらって、肉まんとか筍のピリ辛炒めとかお粥とかをよそる。

んーーーーご飯は美味しいのねーーーーー!!!
◯◯飯店だもんね。名前忘れたけど。
おばちゃんに「シェイシェイ、ごちそうさま」と声を掛けたらパッと笑顔になって手を振ってくれた。

こんな…こんなちょっと中国語を口にしただけで、笑顔になってもらえるなら、中国語習おうかな?という気になる。
空港まで送ってくれた送迎バスの運転手さん、彼も仏頂面で送ってくれたけど「シェイシェイ」と声を掛けたら途端に笑顔になって、「バイバイ」と手を振って見送ってくれた。

おーーーい、入国審査の窓口スタッフ~~

そして『中華料理もっと食べたい欲』に火がついてしまったので、その後空港でラーメン2杯食べた。


後悔はしていない。

それから特筆すべきは、
混沌を見つめるパンダ。

じっと見つめていると
精神的にダメージを受ける類いのパンダ。

そしてやっっっっと、乗り換え飛行機に乗ったんですよ!!!!

ローマに着くまで何時間もあるから映画を観るじゃろ?
邦画何かあるかなーって探すじゃろ?
何があったと思う?邦画の代表ぞ?
エアチャイナが選ぶ、邦画の代表、
『飛んで埼玉』だった。
これは観るしかないでしょう!!!!!
超くだらなくて面白かったwwww

さて…4時間ほど経過した頃から、お腹の調子がおかしくなってくる。矢鱈とゴロゴロ言うのだよ、ワトソン君。

お腹の調子が、むしろ良すぎて、ものすごい…こう…ガスが活発に発生してしまって、どうにかして爆発を抑えるのが非常につらくて、寝たら最後、無意識に大爆発を起こしそうで怖くて寝れなくて、とてもしんどかった。

ラーメン2杯食べたから…?

残りの数時間、想像を絶する我慢、我慢で過ごさねばならないかと思うとかなり辛い。窓際の席から二人の中国人に謝って謝って通路へ出てトイレに行っても、ろくに出て来ない。
しかもトイレがまた超絶汚ない!!!!!

おいこら男性陣この野郎、揺れるんだから座って小便しやがれ!!!!はみ出しまくって水溜まりになってんじゃねーか!!! 

個室に足を踏み入れる事が出来なくて、ペーパータオルで掃除してからトイレ入ったから(思えばスタッフさんに訴えるべきだった)、
あれを、あのトイレに、何度も行くのも辛い。

でも眠くて辛いので、万が一、爆発四散してしまった時のために『トイレその後に』スプレーを膝掛けの下から吹き掛けて、寝た。
もう無理疲れてしんどい。

やっとローマに着いた!!降りる!!ってなった時に事件発生。

後ろの席の人から話し掛けられて
「iPhoneのSIMカードを変えたいんだけど、どうやって開けたら良いかわかる?」

ねええええええええ!!!!

何時間も乗ってたんだから!!!!

今じゃなくて!!!!!!

もっと早く相談してよおおおおおお!!!!!

と、言うわけで裁縫セットを出して針で開けてあげて、カード替えてあげた。めっちゃ感謝された。わかった、もういい。降りたい。
頼むから降ろしてくれ…

それでね、それでね、ローマの空港のイタリア人スタッフみんな笑顔で接してくれてね、日本語で返してくれたりするしね、タクシーのおっちゃんもめっちゃ良い人でね、美味しいもの沢山教えてくれたし!!お喋り楽しかった!!!

前回よりイタリア語上達してたから余計楽しかったの。笑顔なんだよ…普通に道を歩く方向被っても、「お先にどうぞ、お嬢さん」つって道を譲ってくれるんだよ…なんなんこれ…。

おーーーーーい、入国審査窓口のスタッフ~
イタリア来てみなよーーー

ゲストハウスに着いたけど、誰も居ない。
他の宿泊スタッフが色々面倒見てくれる。
曰く「夕方6:00過ぎたらスタッフは帰っちゃうよ」。

まじで???

するとバットマンの大きな人形の足元に
『TAKAKO』と書かれた封筒が。
鍵入ってる!!!!

二人して良かった良かった、と安心して
部屋に荷物を置いたらすぐ、
運転手さんから教えてもらったレストランへ直行。

お金無いからそんなに贅沢できないけど…!!
芸術的なピッツァ!!!
イェエエエエエエイ!!!!!
これね、耳にもサワークリームが入ってるの。
すんんんんごい美味しかったの。
これで9ユーロ!(約1,080円)
ワイン含め14.5ユーロ(約1,682円)

イケメンのサモハンキンポーみたいな
スタッフさん超絶優しかった。

みんなイタリア行こう。




次回【雷雨の中、ローマ市内散策】