第5代ナミビア大統領就任式ならびに独立記念日に特派大使として出席してきました。
19日20時に日本を出発し、ナミビア🇳🇦の首都ウィントフックには1320着、日本時間の2020です。
まさに、丸一日移動でした。地図で見ても、なかなかの移動です。地球を横断し、アフリカ大陸を北から南まで縦断。
さて、到着してまず驚いたのは天気‼️
ほとんど雨が降らず厳しい旱魃に苦しめられているナミビアです。にも関わらず外は激しい雨。
歴史的な大雨となったようです。
さて、せっかくなので、ナミビアを紹介したいと思います。
1990年、独立を果たしてから権力移譲も平和裡に民主的に移行されるなど、安定した国づくりが進められているナミビアです。女性の政治参画も進んでおりジェンダーギャップ指数は世界8位!
しかしながら課題もあります。それは歴史的な背景も強く根付いています。まずドイツによる植民地統治後、南アフリカ占領下で人種差別政策の大きな大きな影響を受けた国です。ちなみに、ナミビアは南に南アフリカ、東にボツワナ、北東にザンビア、北にアンゴラに接しています。
天然資源も豊富なことで有名です。日本も経済産業省においては、最重要国の1つとして認識をされています。例えばウラン、ダイヤモンド、石油や天然ガスの他最近特に注目のレアアースやリチウムなどの大きな可能性を有する国です。また、西は海に面しているために、世界有数の漁場でもあります。
こんなにも恵まれている国ですが、やはり課題は多く残っています。貧困や格差の問題、皇室行列、社会インフラ整備不足などが最大の課題となっており、これらの恵まれたポテンシャルが生かしきれていない実態があります。
それはなぜか?
先に示した、南アフリカ占領下でのアパルトヘイト政策の影響です。
当時の教育は白人のみに与えられた権利でした。つまり、独立してから35年経った今でも基礎的な教育を受けていない人が多数を占めていると言う現実があります。
日本政府はこれまでナミビアに300以上の学校建設を支援してきました。合わせてJICAなどを通じて教師の派遣など人材づくりにも積極的に寄与してきています。
なお、ドイツは1884~1915年にかけて、現在のナミビアを植民地として統治していました。1904~08年にヘレロ族とナマ族が蜂起した際、ヘレロ族8万人のうち約6万5000人、ナマ族の2万人のうち少なくとも1万人が殺害されたと言われています。ドイツは虐殺を政府として認め賠償金の支払いにも合意しています。(※最近になりナミビアから更なる賠償を求められている。)
今回も大変に限られた時間ではありましたが、こうした根深い課題を克服するべく取り組む団体や日本の取り組みも見てきました。
共に成長するパートナーとしての可能性を強く感じた出張となりました。