台風16号が関東に接近しています。

気象情報などに注視され、安全第一で行動されてください。

さて、ブログに載せるのが遅くなってしまいましたが9月に念願悲願のFarmnoteさんの視察に行ってきました!


Farmnoteとは、本社が帯広にある会社です。いわゆる“IT企業”なのですが、IT×農業で「世界の農業の頭脳を創る」という理念を掲げていらっしゃいます。牛向けウェアラブルデバイス及び管理システムの開発などの先端技術を活用しながら、酪農畜産の効率化はもとより生産性向上や働き方改革、技術や品質の平準・均衡化などに寄与されています。




「命を相手にする一次産業に働き方改革なんぞ無理だ!」「官僚や政治家はわかっとらん!」とお𠮟りを受けることも多々ありますが、本当にそうなのだろうか。もっと、生き物も人間も双方がwell-being(幸福度)を追求することは可能なのではないだろうか、とも思います。

インターネットの便利さを享受しながらも、本当の利便性をどれだけ理解できているのか?

日々進化する技術を活用することで、目指す持続可能な一次産業をカタチにしていくことができるのであれば活用しない手はないはず!

ポケットに手をいれればスマートフォンやタブレットが当たり前な今、データ(分析)を駆使して作業の管理、授精、発情などの兆候キャッチ、疫病予防含めた健康管理などを進めることは、これからの農業の目指すべきカタチの1つだと考えます。

牛などの生き物にとっても、ストレス軽減にも繋がります。←これってすごい重要なはず。


実際に視察に行き、様々な発見や気づき、「へぇぇえ」に遭遇。



利益を上げることもビジネスにおいて重要です。まさに、分娩などは人間も牛も同じで昼夜問わずですが、そうした労苦に見合う“儲かる農業”の確立も担い手対策や業界・産業の発展に不可欠です。

しかしながら、これまでの職人的生産体制では実は、頭数を増やすために必要な発情を見逃していたり、病気の兆候を見逃していたり・・

個体別なデータ、例えばいつ寝て、いつ起きて、いつ食べて・・など行動パターンから発情はじめあらゆる変化を察知することができます。結果として、人間がやるべきことに特化する時間が生まれ、牛を見る・ケアする時間が増えることに繋がるとのこと。決して、「技術に任せてしまえばいい」という話ではありません。技術革新を活用することで、人でしかできないことに費やす時間とゆとりが生まれる。こういった事実を示すことも、IoT活用への心理的ハードルを下げることに繋がるのではないでしょうか。



また、アプリのみならず、牧場経営に牛舎の設計から見直しをされています。それは牛の導線と人間の動線の見直し、ゲート管理、です。

それによって無駄な動き、行ったり来たりが少なく、牛も人間も快適性が増す結果に。当たり前なことですが、実はこの「当たり前な動線」「設計」が多くの牛舎では見ることはまだまだ少ないはず。

お産を控えた🐄たち、産後の肥立ちを見守るスペース、なんとVIP:Very Important PersonならぬVIC:Very Important Cowなる言葉まで!




お話を聞きながら、ぜひともこうした技術はもとより「意識」を広めていきたいと思いました。そのためにも、私が日頃より取り組んでいる専門高校改革ともコラボレーションが出来るのでは?と。

せっかく一次産業に興味関心があっても、学校では古い機械などを使って“学習”の現状。これからの人材を育成する場に相応しいカリキュラムが必要です。新しい技術を知るだけでなく、仕事・生業としての農業・酪農・畜産とは?を考え、働き方改革、効率性、質の向上、生産性…これからの市場の動向なども踏まえた生きる力、教育が求められていると考えます。

農業高校や専門高校などで、ぜひとも農業×IoTを体験させてあげられる機会づくり、頑張ります!!