当大臣まで新設され話題の「孤独・孤立問題」です。

私も、この問題には昨年来より取り組んできました。

2月4日の予算委員会での質疑でも取り上げたように、「孤独」「孤立」はそれ自体も問題ですが自殺、うつ、孤独死・孤立死、いじめ、虐待、差別、ハラスメント等の社会課題のトリガー、“引き金”となるからです。

すでに、相談窓口などもあります。しかしながら、相談窓口は“対処療法的アプローチ”です。

いかに、痛ましい事件、事案を減らすか。そのためには、それら全てに共有する個人が抱える“孤独(感)”そのものへの対応・対策が必要では?という問題意識があります。

 

すでに、データでも孤独に苛まれることによって、心身に影響が及ぼされることは実証されています。

 

ここで重要なのは、「孤独」のイメージ・認識の共有です。

日本には「孤独は人を強くする」「人は皆、孤独である」といった美意識もあります。

決して、孤独対策は「1人飯はダメだ!」「独身はダメだ、結婚しろ!」といったものではありません!!!!

あくまでも、その人が望んでいない孤独、苦痛を伴っている孤独、日々の生活や日常に影響を与えている孤独です。

 

昨年、「あなたのいばしょ」という24時間チャット相談をしているNPOの代表、大空くんから「話を聞いてもらえないか」と連絡がありました。高校生未来会議などで面識があり、久しぶりだなぁ~と思いながら「はいは~い」と答えたのがきっかけです。

そこで、聞いたのはコロナ禍で相談が増えていること、自殺も増えていること、早急に策を講じる必要があるという、厳しい現実でした。

私自身これまでにも、自殺対策などに取り組んでいたこともあり、個人の問題ではなく社会課題として早急に対応すべき問題である、政治課題にも繋がるとの意識で行動に移しました。自民党として受け皿を作りたい、その思いで、私が学生部長を務める自民党青年局でヒアリング、そして政府として取り組むことが必要との思いで、加藤官房長官のもとに伺い意見交換をさせて頂きました。

そして「自民党若手有志による孤独対策勉強会」を立ち上げ、予算委員会で質問をし、おかげさまで政府には孤独・孤立担当大臣設置、孤独・孤立対策室の設置、25日には官邸にて総理出席の緊急フォーラムを開催へと、こぎつけました。

自民党の受け皿として、「孤独・孤立対策特命委員会」も立ち上げていただき、私自身事務局長代理として議論を引っ張らせていただいています。

 

22日には若手勉強会の緊急提言案をお諮りし、24日には官邸へと緊急提言の予定です。

3歳の娘に「おかあたん、白いのある~」と白髪を発見され落ち込み、ご飯食べずに仕事してたら貧血?になり保育園の迎えの帰りに自宅前でパワーアウトし、しっかり者の3歳娘が「お母さんが具合悪いの~」とヘルプを求めに行ってくれ助けられたり(ご飯食べたら完全回復しました。(*ノωノ)照れ。)極めつけは疲労が溜まったのか人生初(2度はならない?)の帯状疱疹にも罹るなど、色々ありました。(笑)

 

なんだかんだで私がやっていけるのも多くのサポートがあるからです。

 

私も、サポートを受けながらも、サポートをしていきたい。

 

よく、寄り添う社会だとか寄り添う政治とありますが、気を付けないと一方通行にもなりかねない。ましてや、その考え自体が“対処療法的アプローチ”にもなりかねない。

 

だからこそ、寄りかかれる社会が大事じゃないのかなぁ、と。

本当に苦しい、しんどくなる前の存在としての“寄りかかれる社会”。

 

孤独対策も、押し付けの制度などではなく、寛容と包摂。

競争ではなく多様性。成長ではなく成熟。

これって、これからの日本で、社会で、重要では?と考えます。