本日14日をもって、胆振東部地震の大規模被災地である厚真町、安平町、むかわ町で行われていた自衛隊による生活支援活動が全て終了しました。1か月以上にわたり、入浴、救護、給食、輸送など多岐にわたる活動に従事していただきました。

最終日の今日は、自治体から「お礼と感謝を伝えたい」と見送り式が行われ、中には目頭をおさえながら自衛隊の車両が見えなくなるまで手を振って下さった住民の皆さんの姿もありました。感謝の気持ちは隊員にも伝わったことと思います。

11日に災害派遣部隊視察を行いました。まずは発災からの一連の状況などについて説明をいただきました。

入浴支援では、「家族風呂」なるものを設置したそうです。介護であったり、小さい子どもを連れてなど、様々な事情や背景があるケースに対応するためとのこと。

単に「お風呂を用意する」ということではなく、被災者という厳しい状況下に置かれている方に寄り添い、ケアする、支えるという視点が伺えました。

私も発災日から災害対策本部には欠かさずに出ていましたが、現場から直接の且つ詳細な報告を聞くことの意義や重要性を痛感しました。

また、行方不明者の発見では航空自衛隊千歳基地の「警備犬」が活躍をしました。すでに“救助”とは残念ながらなりませんでしたが、ご遺体の発見はご遺族への最後の弔いになったことと思います。こうした一つ一つの結果は日頃からの訓練の賜物です。

その後、ヘリコプターにて上空から視察。何度も何度も見てきた被災現場ですが、実際に見ると本当に胸が締め付けられる思いでした。9月6日の3時8分までは穏やかな暮らしが広がっていた、と考えた時、言葉にならぬ恐ろしさを感じました。改めてすべての犠牲者の皆様に哀悼の意を捧げます。

その後、厚真町の給食支援にあたっている部隊のもとへ。

お1人お1人の隊員に声をかけさせていただきました。

説明くださった方が「花に水 人に心」というフレーズを引用され、まさに奇襲されました。そうなんです、その言葉は父、鈴木宗男が色紙などに書く言葉なんです!!!自衛隊のインテリジェンスは高い!!(笑)

さて、

第七師団の皆さんも、実は「被災者」です。自らも地震を経験し、自宅は被害にあい、また停電による影響にも見舞われたことと思います。しかしながら、ご家族を残しそれぞれの任務にあたっています。隊員が安心して任務にあたるためにも、やはり家族支援の充実強化が必要です。また、緊急参集の時に子どもを預けることができる環境や制度の拡充も喫緊の課題です。何と言っても、災害や有事はいつ起こるかわかりません。自治体の皆さんにも声かけをして、市の保育施設などと何か連携がとれないものか、知恵を出していきたいと思います。

そうそう、部隊視察で嬉しい再会が。それは、この前まで第二十七普通科連隊長かねて釧路駐屯地司令だった黒岩さんにお会いできました!!!釧路では本当にお世話になりました。結婚式にまで出ていただくほど☺ご活躍の様子が伺え、何よりでした。