野党6党の共同提出により、

内閣不信任案が出されました。

 

大阪北部地震、7月豪雨(西日本および北海道)、

また熱中症による死亡も確認されている酷暑など

相次ぐ自然災害そしてその対応が待ったなしの状況において

不信任案提出は、本当に必要だったのでしょうか。

 

さて、通常国会はこのような形で閉じたわけですが

引き続き災害対応、復旧復興、そして

痛ましい事故について再発防止対策を速やかに講じて

いかなくてはなりません。

 

毎年、熱中症による事故が報告されている中で

未だに「授業中の水分補給禁止」であるとか

「暑くてもあおぐな」というような指導方針をとっている

教育現場があるということも聞こえてきます。

 

私が中学生だった時も、

下敷きであおいでいたら「授業中は禁止」

と言われたことを覚えています。

「授業に集中せよ」とのことでしたが、

エアコンもない教室での授業は集中できるような状況だったのか??

と今振り返っても、納得できません。

 

音楽室はエアコンが設置されていて、その1時間が

貴重な時間でした。

そして今でも覚えているのは

「この空調はあなたたちのためじゃなく、ここにある楽器のためです」

という音楽の先生の発言。

 

それあえて、言う必要ある?!と

思ったものです。

それにしても、15年、いや20年?も前のことでもはっきり覚えています。()

 

体育や部活動での熱中症による痛ましい事故が報告されています。

学校は子どもたちにとって、常に安心安全な場所であるべきです。

再発防止のための行動を徹底しなくてはいけません。

 

そして、政府が虐待防止のための緊急総合対策を決定しました。

児童相談所(児相)が虐待通告を受け、

48時間以内に子どもと面会できず安全を確認

できない場合は、立ち入り調査するよう全国ルールとして徹底。

児童福祉司を2022年度までに約2000人増員。

支援を受けている家庭が転居した場合、児相間での情報共有するためのルールの明確化。

 

私が部会などで発言、提言をさせて頂いていた事項も

盛り込まれておりました。 

それは、乳幼児健診を未受診だったり、

保育園などに通っていない子どもの対応です。

 

9月末までに全国の市町村が実態把握することが

盛り込まれ、提言がこうした具体的な対応として形に

なったことは大変ありがたい限りです。

他にも、

・乳幼児健診や健康診断の未受診家庭へのアウトリーチ促進

・産前産後の切れ目のない支援

・望まない妊娠や中絶の予防

・専門職員/有資格者の充実 etc…

 

どうしても自治体の職員だと、人事異動があります。

継続して見ていられる、関わっていられる、人間関係を

構築できるような状況や環境を整えていくことも必要です。

そのためにも、異動のないポジションなども積極的に

検討そして導入して頂きたいと思います。

 

これから、それぞれの地方議会の皆さんに

それぞれの地域の実情を把握し、必要な対応をとって

いただきたく、議会において質問をしていただくよう声を

かけさせて頂こうと思っています。

 

質問案も用意をしております。

例えば、

・乳児検診など「未受診」の世帯数は把握できているか?

・保育園や幼稚園にも通っていない子どもの数は?

・あわせて子どもたちの状況確認のほどは?

 

こうした質問を議会で投げかけてもらうことで、

自分の住む地域の実情を把握し、必要な対策や対応に

結び付けていきたいと思います。

 

実は、中には「うちの町は、そんなに(虐待)多くないよ」

などという反応をされる方もおりました。

 

しかしながら、虐待も一件でもあれば問題です。

数の多さではありません。

そして、虐待のリスクで考えると家庭、世帯の数だけ

リスクはあるといっても過言ではありません。

 

国会は閉じましたが、この問題はこれからも

継続して取り組んで参りたいと思います。