みなさん、こんばんは!
青空のもと、悲願の
北海道横断道・白糠IC~阿寒IC間
くしろ外環状道路 釧路西IC~釧路東IC間の
W開通式が行われました!
実は昭和32年、国土開発縦貫自動車道建設法の
骨格軸の中に本別~釧路は含まれていました。
それから59年。官民一体の取り組みが今日ようやく結実しました。
なぜ道路整備は遅れたのか?
さまざまな政治、そして時代の変革の中で
道路整備には「採算性」という言葉がついてまわりました。
しかしながら、道路は人や物を運ぶだけではない
災害時の迂回、緊急搬送、一分一秒が求められる医療において
まさに命をも運ぶ文字通り「ライフライン」でもあります。
人口密集率では都会とは劣る地方ですが、
都会の命も、地方の命も差はありません。
そしてまた、交流人口を増やす道路こそ
地域の未来、可能性を運ぶ道、生命線です。
いま、北海道といえば「新幹線の開通」が話題です。
しかし、あくまでも道南そして札幌や千歳など道央への影響が
注目されています。
今回の開通によって、道東にも新たな可能性が繋がったと言えます。
例えば、千歳空港には国際定期便は24便。
そのうちの14便は14時までに千歳空港に到着します。
大都市・札幌と近づくことによって、
千歳から釧路に移動してもらうためのアドバンテージが生まれます。
夕方に釧路へ、阿寒へと入ってもらうことで宿泊効果が
期待され、翌日からは道東が誇る自然、食、アイヌ文化含めた歴史や
伝統にも触れてもらうことができます。
また、釧路を道東の玄関口としながら、根室へ、そして知床へと
新たな人の流れが期待できます。
また、地元のトラック協会のみなさんの尽力もあり
緊急物資輸送の協定も結ばれました。
何かあったときに選択肢が増えるという事は非常に意味があります。
開通式のイベントで参加していた子どもたちに
「札幌に近くなるんだよ」
「将来は根室までつながるようにするんだよ」と話をしていたら
そこにいた一人の男の子が
「くしろがおおきくなる~」と。
私たちはよく「釧路が近づく」と言ったり「より近くなる」
といった表現をします。
でも、その男の子はIC開通による釧路の新たな可能性に
「釧路が大きくなる」と感じたようです。
確かにそうだ!
人の流れ、物の流れが生まれることは、
札幌などの大都市圏へ近づくことは
間違いなく釧路の可能性が、未来図がより一層大きなものと
なることを指しています。
まさに、キャッチコピーの
「ワクワクくしろが近くなる」は「わくわく釧路が大きくなる」です。
今日の開通はそんな釧路の成長の一歩。
根室までの延伸はもとより、北見や網走方面との連携が重要です。
それが国際バルク港を生かすことであり、
認定された水のカムイ観光圏を、観光立国ショーケースを生かす
ことにつながります。
これからの地方は、横縦ななめの連携がカギとなってきます。
また北方領土という主権にもかかる特殊な事情を抱えた
地域です。領土問題の解決、そして解決後のこれからを考える
中でも、今日のこの阿寒ICの開通をはずみに将来を見据えた
取り組みに汗をしてまいります!